オールドリッチの悲哀 Vol.8

わかりやすいブランド品はNG、外食は個室のみ…。お金はあっても自由がない女の、空虚な毎日とは

先祖代々受け継がれし名声と財産。

それを守り続けるために、幼い頃から心身に叩き込まれる躾と品位。

名家の系譜を汲む彼らは、新興のビジネスで財を成した富裕層と差別化されてこう呼ばれる。

「オールドリッチ」と。

一見すると何の悩みもなく、ただ恵まれた人生を送っているように見えるオールドリッチ。

しかし、オールドリッチの多くは、人からは理解されない苦悩や重圧に晒されている。

知られざるオールドリッチ達の心のうちが、今、つまびらかにされる−。

前回は、家名目当ての男に利用される静香を紹介した。今回は?


【今週のオールドリッチ】

名前:東堂薫子(とうどう・かおるこ)
年齢:24歳
職業:法律事務所事務員
住居:松濤


うららかな土曜日の午後。薫子は松濤の邸宅で、名画の額縁のように荘厳な姿見の前に立っていた。

「お嬢様、スカートの丈はこのくらいにいたしましょう......


この記事へのコメント

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No Name
眞子さま、こういう生活の反動でああいう選択をしたのかしらねえ... 世間擦れしすぎも問題あるけど、箱入り娘すぎて世間を知らなすぎるのもその後の人生に問題引き起こすと思うなぁ。
2018/11/10 05:3899+返信25件
No Name
ここまで自由がないと本当にお気の毒。海外へ留学とかで羽を伸ばせないものかしら
2018/11/10 05:1799+返信1件
No Name
あんまりツッコミどころがなくていつもコメ数伸びないけど、この連載好きです!
2018/11/10 05:2680返信2件
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