美しいひと Vol.2

「すれ違う男という男が、私を振り返る」“美しさ”を金で買った女が実感した、外見至上主義の現実

美しさを手に入れたことで、変わったのは外見だけではない。

何よりも驚いたのは、姿形が美しいというだけで、周囲の人たちの対応がこれほどまでに違うのか、ということだった。

例えばハイブランドのショップに入っても、以前は通り一遍の対応しかされなかったのに、「お客様だったら、これも似合いそう!」と奥から新作を出してきてくれたり、「素敵な方に持っていただけて光栄」などと感謝すらされる。

異性に関してはもっとあからさまで、街を歩いているだけですれ違う男という男が私を見ているのがわかる。

夏に帰省した際の新幹線では、重たいスーツケース持っている私を見つけた男性がどこからともなく現れ、颯爽と上の棚に持ち上げてくれたりもした。…そんなこと、23年間生きてきて初めてのことだ。

そしてさらには、思いがけぬ驚きのオファーまで飛び込んできたのだ。


ハイスペ男からの誘い


「ねね、麗華。今度この人と会ってみない?」

バックルームで休憩をしていると、後から入ってきた花音が、含んだ目つきで私にスマホ画面を見せてきた。

「え…?」

そこには見ず知らずの男性が写っていたが、何の理由があって私がこの人に会うというのだろうか。

「この人ね、......


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