若い男との恋は…
そうして迎えた、サービス説明会の日。
発案者である花純には、会の冒頭に、開発意図や狙いなどについてスピーチする役割がある。
会場となる大会議室のステージ横。花純は先ほどからずっと、緊張を誤魔化すようにひたすら原稿を眺め、セリフを繰り返していた。
「花純」
ふいに、聞き覚えのある声がして、振り返る。するとそこには、ベージュのパンツスーツを着こなした美女が立っていた。
「美玲!」
広報部の彼女が説明会に参加することは知っていたが、親しい顔の登場に一瞬、緊張がほぐれる。
美玲は花純を励ますように肩を優しく叩くと、どこか悪戯っぽい表情を浮かべた。
「花純、なんか変わったんじゃない?すごく輝いてる」
さらには「そうかな。美玲に教えてもらった美容液のおかげかな」などと照れつつ饒舌に語る花純に対し、静かに、意味深な一言を放つのだった。
「…若い男との恋は、美の特効薬だから。じゃ、頑張ってね」
「お疲れさま」
説明会を終えてオフィスを出ると、入り口に康介が立っていた。
今夜、20時に彼が指定した店で落ち合う約束をしていたのだが、どうやら花純の仕事が終わるのをここで待っていてくれたらしい。
どちらからともなく人の少ない裏道を選んで、駅に向かって歩く。この数ヶ月で康介との距離はぐっと近づいており、肩を並べる二人の間に漂う空気も自然で、穏やか。大役を終えた花純にとって心がホッとするものだった。
「大反響だったらしいじゃん。さすが」
まるで自分のことのように嬉しそうな顔をする康介に、花純も自然と笑みが溢れる。
「そうなの…!ずっと頑張ってきたことだから本当に嬉しい。なんていうか…今ようやく、自分に胸を張れる気がしてる」
並んで歩く康介に、花純がそう言って笑顔を向けたとき、だった。
急に視界が塞がれたと思ったら、康介に唇を奪われていたのだ。
「え…!?」
驚き立ち止まる花純は、それ以上の言葉を発することができない。そっと、口元を抑えて康介を見つめていると、彼は「ごめん、なんか高まった」と照れたように呟いた。
そして改まったように花純を向き直り、こんな言葉をくれたのだった。
「花純さんは十分素敵だから、自信持って。だって…僕がこんなに好きになるくらいなんだよ?」
Fin.
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