絶対に刺激的な夜が過ごせる、代々木上原で話題な6軒を知っているか?


高倍率過ぎるカウンター席が食感度の高い大人を癒す
@ HITOTEMA

店であることを示すのは、入り口に灯る丸電球だけ。知っている人でなければ扉を開けることすらないであろうそこは、プレミア感満載のカウンター和食の店。

会員制というわけでも、一見さんお断りというわけでもないが、営業は週に一度だけ。

またなんと、予約はフェイスブックページからしか受け付けない!

2015年5月にオープンして以来、クチコミのみでその評判は広がり続け、今では開催日時を告知すると、数時間で席が埋まってしまうほどだ。

店を切り盛りする谷尻直子さんが作る料理は、〝現代版おふくろの味〞だ。

「HITOTEMA風マーボー豆腐」

メニューは前菜、ご飯、おかず、デザートまで、全8品のおまかせのみで¥6,500。飲み物込みで予算は1万円からで、ノンアルコールペアリングもある。

料理のラインナップには、奇をてらったものがあるわけではない。鯵の南蛮漬けや麻婆豆腐など、むしろ馴染みのあるメニューが並ぶ。

毎月メニューは変更されるので、リピーターも多い。定番人気のは鶏肉をミンチと手切り、両方をミックスして噛みごたえが楽しいよう工夫がされている。

この日のコースから。「鯵の南蛮漬け」

「家族の健康のことを考えて作るような料理なので、普通のものしかお出ししません」と笑うが、ひと口食べれば、その完成度に舌を巻く。

使用する調味料もシンプルで、味付けも控えめ。だが家庭料理の水準などはるかに超えた深みと旨味をたずさえているのだ。シンプルさは、調味料や味付けだけでは無い。

自宅のキッチンを完全再現したという、モルタル造りのカウンターキッチンには、プロ用の什器はゼロ。野田琺瑯の保存容器や柳宗理の調理器具、金継ぎを施されたアンティークの和食器など、道具ひとつひとつにも、彼女がいかに“丁寧な暮らし”を大事にしているかが窺える。

今の営業スタイルにしたその理由は、「家族との生活と仕事のどちらも両立させるため。それを模索した結果なんです」と谷尻さん。

家族と子育てを中心に考えていた彼女だが、その玄人はだしの料理の腕前を人が放っておくはずもなかった。試行錯誤で店をスタートさせ、現在の形に落ち着いたのだという。

東京中を食べ歩いてきた美食家たちが、「胃袋をホッとさせたくて」と彼女の味を求め、連日訪れるのも大いにうなずける。

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