小石原はるかの 「偏愛スケジュール」 Vol.8

チュウゴクサイ ゼンラクボウ

中国菜 膳楽房

才気煥発!な 一軒家チャイニーズが登場

キレのある香りと穏やかな味わいにハマりました!

膳楽房の麻婆豆腐」¥900。ラー油と山椒は最後にかけてある

東京レストラン新店事情的には、今年はチャイニーズの当たり年なのだけれど、こちらもまた、オープンまもなくから、名だたる食いしん坊の間で話題になっているお店。

オーナーシェフの榛澤知弥さんは、食道楽の間で愛されている名店、幡ヶ谷『チャイナハウス龍口酒家』で10年みっちり修業を積んでの独立。実年齢よりお若く見える爽やかな青年なのですが、内に秘めたる思いはかなーり熱く。

ラー油や醤類、ベーコンや腸詰は軒並み自家製で。師匠に教わった技も活かしつつ、例えば腸詰は、惜しまれつつ閉店したという小岩『楊州飯店』のレシピを徹底的に研究して再現を試みていたり。

先日、夕食に訪れて4人で相当数の料理を平らげたのだけれど、どれもこれも、油の使い方が適切で軽やかなのが実に印象的。曰く「極端に減らそうとしているわけではないですが、自分が学んだ作り方にのっとるとこうなります」。

とりわけ胃袋を掴まれたのが麻婆豆腐。程よい辛さを支える優しくも強い旨みの正体は干し海老。つるりとした豆腐の食感もよろしく、山椒の香りを放ちつつ、するりと胃袋へ収まっていく逸品は、思い返すだけで、嗚呼、お腹が鳴る!

●こいしはらはるか
一度ハマると歯止めの利かないマニアックな気質と頑強な胃袋を持つ、人呼んで"偏愛系ライター"。著書に『麹の「生きた力」を引き出す本』(青春出版社)など


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