婚活モンスター Vol.3

「ありのままの私を受け入れて♡」“素直さ”を勘違いしてしまった、婚活モンスターの悲劇

東京の至るところで目撃される、婚活モンスター。

他をも圧倒するほどのこだわり。

時としてそれは、人をモンスターに仕立て上げる。

結婚へのこだわりが強いばかりに、モンスターと化してしまう、婚活中の女たち。

あなたのまわりにも、こんなモンスターがいないだろうか…?

前回は、すぐに家族に会わせようとする芙美を紹介した。さて、今週のモンスターは…?


「わ、麻友さん仕事本当に早いっすね!俺も見習わなきゃ… 」

六本木の、アプリ開発をしているベンチャーで働く麻友。上智大学を卒業後、新卒で入社して5年目になる。

大学の頃の成績は常にトップクラス。入社後も仕事が出来る麻友は同僚から一目置かれる存在で、会社の後輩からも慕われていた。

「そう?週末も家でまとめてたからね、大体イメージは出来上がってたの」

麻友はそう言い、空になったマグカップとパソコンを持ち席を立った。

時刻は12時40分、ちょうどお昼の時間だったので会社近くにある『マーサーブランチ』でランチをしようと考えていた。

「麻友さんこれからランチですか?良かったら一緒に行っても良いですか?」

社会人2年目の健太は、爽やかで愛嬌がある男。仕事ができるという理由で、健太から慕われていることは麻友も気づいていた。

「うん、良いよ。フレンチトースト食べに行こうと思ってたんだけど良い?」

「めっちゃ食べたい、行きましょう!」

店に着くと店内はほぼ埋まっていたが、ちょうど前の客が出たところで、二人は運良く入ることが出来た。

一人行動が多い麻友だが、イケメンで社内の女子から人気が高い彼が自分を慕ってくれている事に、悪い気はしない。

「麻友さん一人暮らしですよね?夜はいつもどうしてるんですか?」

運ばれてきたフレンチトーストを前に、健太が子犬のような目を向けてきた。

「う〜ん、結構前だけど彼と別れてから一人が多いかな。お料理とか色々習い事してるからそこで知り合った人と食べたりもするけどね。食べることが好きだから色々開拓してるんだ」

麻友は毎週末、花嫁修業として料理やテーブルコーディネートの教室に通っている。そこで仲良くなった“婚活女子”たちと食事に行くことが多い。

「え、今彼氏居ないんですか?麻友さん綺麗だし仕事も出来るし料理も出来るのに、なんで?」

身を乗り出す健太に、麻友は興味津々な様子で見つめられた。

なぜ3年も彼氏が居ないかなんて、本当は麻友が一番知りたいことだ。

【婚活モンスター】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo