2018.06.23
表紙カレンダー Vol.34モデル業と女優業を両立して多忙な日々を送っている大政絢さん。東京タワーの絶景ポイントでもあるテラスにお連れし、彼女の本音を聞き出した。見えてきたのは、“20代後半を生きる女性のリアルな心の揺れ”だった。
大政絢さん、東京タワーの真下のテラスはいかがですか?
「こんなに至近距離で東京タワーを見上げられるとは、すごいですね。しかも、都会とは思えないほどたくさんの緑に囲まれていてリラックスできる。おまけにビールが飲めるなんて最高!」
そう言って、大政絢さんは、ビールが注がれたグラスにそっと口を付けた。切れ長の目を細めて微笑む姿は美しく、実に絵になる。
今回、大政さんをお連れしたのは、2017年春、東京プリンスホテルに新設された『カフェ&バー タワービューテラス』。店名のとおり東京の象徴的な眺めを堪能できるのが魅力で、広々としたテラスは開放感に溢れている。
「都心のホテルには仕事で来ることはあっても、プライベートではなかなか足を踏み入れられなかったんです。私には敷居が高いように感じられて。でも、今日の撮影でイメージが変わりました。とっておきのスポットを見つけた!と自慢したい。私のまわりには好奇心旺盛な人が多いので」
気心が知れた友人と食事するのが至福の時だという。実際、大政さんのインスタグラムを覗くと、そこにはモデル仲間と、横浜中華街で戯れるなど、プライベートな姿が公開されていた。
「中華はイイですね。みんなでシェアできて楽しめるから。和食も洋食も好き。とにかく美味しいものに目がないので、評判がいいと自分で確かめたくなっちゃうんです。近頃は予約の取りづらい店が増えてきましたが、めげません(笑)。直前に出るキャンセルを狙って、地道に予約を取るようにしています」
聞けば、一人でラーメン店に並ぶこともあるそうだ。大政さんがカウンターで麺をすすっていたら店内がざわつきかねないが、当の本人はあっけらかんとしたもので、「ラーメンは熱々にかぎります」と目を輝かせる。
そんな彼女に接していたら、ふと「天真爛漫」という四文字が浮かんだ。
もちろん、それは大政さん本来の持ち味でもあるのだろうが、それに加えて、どことなく余裕も感じられる。
肩の力がストンと抜けているのだ。その印象をそのまま伝えると、彼女は少し考える素振りをして、「メリハリを付けることは大切ですね」と口を開いた。