裏切られた妻たち Vol.6

「絶対に浮気をしない人などいません。」夫婦関係を過信した妻に突きつけられた、予想外の言葉

一見、何の問題もなく幸せそうに見える仲良し夫婦。

けれども彼らの中には、さまざまな問題を抱えていることが多いのだ。

仲良し夫婦だと思っていた北岡あゆみ(32歳)は、夫である樹が浮気をしていると確信する。しかし、決定的な証拠がなく、問い詰めても言い逃れをされるばかり。

あゆみは友人の紀子にお願いし、信頼できそうな探偵を探してもらうことにした。

一方、紀子も夫の徹が若い女性と浮気していることが分かり、徹に対して怒りを覚える。


―これで…。これでようやく、浮気疑惑の真相に一歩近づけるのね……。

紀子から紹介された探偵事務所に、早速連絡してアポイントを取り付けた。自分が探偵にお世話になるとは夢にも思っていなかったが、それほどまでに追い詰められていたのだ。

「紀子さん、水曜日にアポ取れました。ありがとうございます」

あゆみはお礼と報告を兼ねて、紀子にLINEを送る。

「もしあゆみちゃんが迷惑でなければ、私も行っていいかしら?会ってみたいの」

紀子も夫の浮気に悩んでいる。あゆみはもちろん、と快諾した。



水曜日、仕事を終えたあゆみは、急いで探偵事務所のある品川駅に向かった。改札を出ると、すでに紀子が待っていた。

「あゆみちゃん、仕事お疲れ様。この辺りに来るの、久しぶりだわ。『アロマクラシコ』とかよく行ったな。今度行きましょうね」

固い表情をしたあゆみの緊張を和らげようと、紀子は関係のない話で場を繋いでくれる。

辿り着いた場所は、想像していたよりも綺麗なビルの1フロアにあった。ドラマに出てくるような暗くて書類が山積みになった小さな事務所ではなく、普通の会社のような明るく綺麗なオフィスに、少しホッとする。

ここ何週間の晴れない気持ちが少しでも救われますように―。そう祈りながら、オフィスに足を踏み入れたのだった。

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