難関資格の筆頭格である、公認会計士。
―高収入、堅実、転勤なし。
そんな好条件を難なくクリアする“勝ち組”であり、東京の婚活市場においても人気が高い職業の一つである。
しかし彼らにも、悩みはある。
士業として将来目指すゴールは独立開業?監査法人のパートナー?様々な選択肢がある中で、日々自身のキャリアに悩まされている。
慶應義塾大学商学部卒業後、大手町にある大手監査法人に入社した隆一、27歳。サラリーマン会計士の隆一は、上司の冴木や彼女のユキに恵まれ何不自由ない生活を送っていた。
しかし、同期入社の健の突然の転職に動揺し、キャリア選択に悩み始めた。
同期の送別会でくらった、予想外の言葉
「皆さん、短い間でしたが大変お世話になりました」
健の声が高らかに会場へ響き渡った。今日は退職した健の、送別会だった。
場所は、会社でよく使う丸の内ブリックスクエアにある『A16 TOKYO』。
終始、和やかな雰囲気であったが、健はいつものようにお調子者らしく、その......
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この記事へのコメント
圧倒的に格が違いすぎて、「なんだかお茶目なことを言ってるな♪」くらいに手のひらで転がす気持ちでいればいいのに。。
育ちがいいかどうかはそれで決まる