日曜日の女 Vol.7

中途半端で世間知らず。そんなお嬢様が手にする幸せなんて、たかが知れている?

東京には、都合の良い勘違いをしている女が多い。

麻布十番で会員制サロンを開いている麗子のもとにも、毎週のように勘違い女が現れる。

麗子は毎週日曜日になると、その週に出会った女たちを振り返るのを趣味としている。

先週は、エリート美女の愚かな一面を紹介した。

さて、今週麗子を驚かせた女とは?


<今週の勘違い女>
名前:松下ミキ
年齢:30歳
職業:家事手伝い

「一言で言うと、面倒臭い女」


ー今週の火曜日ー

「麗子ちゃん、私もうダメなのかな…。」

いかにも意気消沈、といった様子で店に来たミキは、スッピンにマスク、部屋着で現れ、髪の毛に艶はなかった。

もちろん近所なので問題はないのだが、彼女は気分によって外見のオンとオフの差がありすぎる。今日は相当嫌なことがあったのだろう。

「なんかさー。この間話してた年上の彼氏、いたでしょ。40歳の。あの人、やっぱり全然良くなくて。なんか、昨日のデートで私に食事の支払いさせようとしてきたんだよね。」

「えっ?!」

と麗子が返すと、ミキは彼氏を批判されるのを恐れたのか急に彼に対して擁護口調になった。

「いやね、いいところもあるのよ。一緒にいると楽だし、気があうし。でも、仮にも40歳のちゃんと働いてる男がさ、10も下の私に支払いさせるって…ないよね。」

「うん、ちょっと、無いよ…。」

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