銀座おとな塾 Vol.3

銀座デートはスムーズに2軒目へ!自然に距離が縮まる必勝BARはここだ!

飲むのが好きな由美とは、いつも2軒目まで行くのがお決まりだ。珍しくほろ酔いの彼女をエスコートする。2軒目は『スタア・バー』。実はこの店から逆算して1軒目を選んだのだ。歩いて3分足らずのスムーズな距離感が丁度いい。

銀座並木通りを進むと、『スタア・バー』の真鍮製のサインが見えてきた。細い階段を降りていくにつれ少し気温が下がるので、異空間への期待が高まっていく。

アンティークの照明に厚みのあるカウンター。これぞバーという雰囲気だが、ほっとするのは、にこやかに客を迎えるバーテンダーの人柄だろう。

『スタア・バー・ギンザ』のオーナーバーテンダー岸久氏は、権威ある”IBA 世界カクテルコンクール”で優勝歴をもつ人物。技量はもちろん、細やかかつ無駄の無い動きが美しい。

最高に旨いカクテルを飲みつつ、「実はこの店、俺の親父も好きなんだよね。夫婦で来たりしてるらしくて」と打ち明けた。

バーのしっとりとした雰囲気に感化されたのか、目をのぞきこむように彼女は言った。「いいなあ、そんな夫婦。もう、つらい恋じゃなくて、自分らしくいられる相手がいい…。」

そっと彼女に寄り添う。2人とも、終電の時間は把握していたが、彼女はマルガリータ、自分にはギムレットを追加した。

2杯目のために終電を逃してしまうのも大アリだろう…と、店に流れるバグパイプのスローテンポな音色に包まれる。

上質な空気、味、音が調和して、思わず時間を忘れてしまう。

由美はこちらの肩にそっと身を委ねたまま、じっとしている。彼女のお酒のせいだけではない火照りを感じながら、バーテンダーがシェイカーを振る心地よいリズムに、耳を傾けるのだった。

逃したくないあの人と銀座の夜に繰り出すならば、まずは2軒目思案から。今夜こそ!と意気込む貴方には、一流のBARが必ず味方してくれるに違いない。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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