東京美食MAP 10の街 麻布十番、肉タウン Vol.1

ワカヌイ

WAKANUI

肉の街、十番で抜きんでたミート・スターたち

左.約10種の野菜が色鮮やかな有機野菜のバーニャカウダ¥1,500。コクのあるソースだけでもワインのアテになってしまうほどの絶品

右.Wakanui Blueビーフ骨付きリブアイ1,066g¥7,800。フルボディの赤ワインと合わせて食せば、天国の味わい

肉の街に誕生した新星はNZ発、十番育ちの熟成肉

ある日、席に着いたら、隣の男性が食べ終わったステーキの皿が下げられるところだった。少しおいてキッチンから別のサービスマンが皿を持ってやって来る。その行方を追うとまたしても隣の男性へ。今度は1本¥350のラムチョップが何本も盛られている。ここでは肉また肉!目眩く肉の世界を堪能するゲストが引きも切らない。

まず、入口で出迎えてくれるのが肉セラーなのだ。大きな塊がいくつもぶら下がる様子はまるでアート。オブジェたる肉はニュージーランドから直接仕入れた「WakanuiBlue ビーフ」なるブランド肉のみ。古来より欧米では海風に吹かれて育った家畜は味が良いとされ、この肉も最初の約18カ月は牧草地で、さらに太平洋に面した肥育場に移され、穀物飼料で育てられる。

これを真空のウエットエイジング状態で船で運び、2~3週間。さらにセラーで2~3週間ドライエイジング。そうして熟成した肉を焼いた「Wakanui Blue ビーフ 骨付きリブアイ1066g」がこの店のマスト・ミートである。

ドライエイジングにより適度に水分が抜け、旨みが濃縮した外側は炭火に燻された香りとカリカリした食感。中心部を切り分ければビロードのように滑らかで柔らかい。気が付けば、場所ごとに変化する味わいに夢中。数人でシェアしても、ひとり占めでも、1㎏なんてペロリ完食だ。

カウンター6席、テーブル40席(個室含む)、テラス席もあり

アミューズ、当店名物ラムチョップは特別価格の1本¥350。こればかりお代りするフリークもいるという人気メニューだ

左.シャンパン以外はすべてNZ産ワイン。あのプロヴィデンスも、グラス¥3,300~で提供。約50種を揃えるリストの半数以上が直輸入ゆえの強み。ワインは、グラス¥800~、ボトル¥3,800~

右.オープンキッチンから炭火で肉が焼けるいい香りが漂ってくる

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