気になる相手と距離を詰めるならこの街へ!一度は試したい、夏の粋な浅草デート

何度訪れても圧倒される雷門は、日本人としての心を思い出させてくれる。

浅草寺でベタだとは分かっていながら、“常香炉”の煙を頭に浴びて「この歳からでも、馬鹿が治りますように」とふざけると、梨乃はケラケラと笑う。彼女は、長い間忘れていた、格好つけない楽しさを思い出させてくれるようだ。

厳しいことで有名な浅草寺のおみくじを引けば、やはり“凶”。小さく飛び跳ねて喜ぶ梨乃の手元を覗くと、なんと“大吉”だ。わざと大袈裟に落ち込んでみせたら、「大丈夫。2人合わせて”吉”ですね。」と言われて、年甲斐もなくどきどきしてしまった。

人がまばらになった仲見世通りは、情緒感たっぷり。

陽が落ちれば、次第に暑さも和らいでくる。賑やかな昼間とはうって変わって、しっとりとした佇まいの仲見世通りを抜けるのもまた、風情がある。

ここからもう1軒行くなら日本橋の『マンダリンバー』かなと思案していると、隣を歩く梨乃が急に立ち止まった。不思議そうに彼女が見つめる先は、ガヤガヤとした活気と熱気に溢れたホッピー通りだ。

すると突然、梨乃にすっと手を掴まれ、ホッピー通りの方へ引っ張られた。振り向きざま、「ここがいい!」と無邪気に笑う。

小洒落た店に飽きた大人たちは、ホッピー通りを覗けばきっとワクワクするはず。

雑多なホッピー通り、すらりと立つ梨乃の周りだけ空気が違って見とれてしまう。

そうだ、この子呑みっぷりも豪快でかわいかったっけ。そう思いながら、胸にはまたドキドキ感が溢れ出すのだった。

初めての相手とのデート、意外なデートをしたいカップル…、どんな二人で訪れても、きっとそれぞれの楽しみ方を見つけられるのが浅草なのだろう。夏の浅草デート、日本人ならば一度は試してみてほしい。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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