LINEの答えあわせ【A】 Vol.14

「この一文、男性から貰うと好きになる」彼女が落ちたLINEとは?LINEの答えあわせ【A】

A1:女の気分は日によって変わる。既読スルーもその時の気分次第


翌日亮太さんから来たLINEは、至って普通の、よくあるLINEだった。なのでこちらも当たり障りのない感じで返信をする。


申し訳ないなと思いながらも、“またご飯行きたいな”の箇所には触れないようにした。

正直に言うと、今月は忙しい。でも忙しいと言うのも面倒だし、あえて言い訳がましく説明するまでの仲でもないから。

しかし案の定、(他の多数の男性と同じように)亮太さんからのLINEは続いた。


画面を見つめながら、しばらく考える。土曜は、ヒロシという男性とのデートが入っていた。

ヒロシと食事後、二軒目から行けないこともない。ヒロシは外資系投資銀行勤務の優良株。身長が高く英語も話せて、私が公言している好きなタイプと一致していた。

しかし、話がつまらない。

いつも自分の話ばかりで、私が話したことを忘れていることも多い。なので二軒目から、亮太さんの方に合流してもよかった。

とは言え、ヒロシとのご飯の場所がどこなのかもまだ分からず、時間も見えていない。

結局考えるのが億劫になり、そのまま返信は何となく放置する。(結果として、これは既読スルーと言うのかな...)


しかしそんな感じでこちらから返信をしなくても、亮太さんはたまにLINEをくれた。毎回ではないけれど、返信できるタイミングで何となく返信する。


こんな感じのLINEは続いていたけれど、まだ“大多数の中の一人”でしかない。しかしLINEを何度か受け取るうちに、彼の人の良さにホッとしている自分がいた。

亮太さんの真面目さと誠実さがひしひしと伝わってきて、返信は返さずとも微笑ましくLINEを見つめる。

「萌、何携帯見ながら笑ってるの?」

目の前に座るヒロシの一言でハッと我に返った。亮太さんには家にいると送ったが、本当は真っ赤な嘘。

六本木の『TUSK』でヒロシと飲んでいた。

「ううん、何でもないよ。ところで、私来週土曜から京都に帰るから。」

「そうなんだ。Have fun(楽しんで)。」

ヒロシの会話に、たまに混じる英語を聞くのが私は好きだった。

この時までは。

【LINEの答えあわせ【A】】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo