金曜美女劇場 Vol.53

ミスコン世界一を目指す美女は、生クリーム片手に医学を猛勉強する才女だった!


「眠くなるといけないのであまり重たいモノは食べられない、けれども脳にはエネルギーが必要、ということで、生クリームを食べながら勉強しました。でも、常に生クリームのスプレーを片手に勉強していたので、いまより10kgも太ってしまい……。受験前のある日、醜く太っている自分に耐えられなくなったんです。それで近所のジムでトレーニングすると、劇的に身体も心も変わったんです。あ、運動を継続すれば幸せになれるかも、と」

残念ながら希望する医学部に合格することはできなかったけれど、彩さんは身体を動かすことと真剣に向き合うようになった。

「90歳になる熊本のじっちゃんにも教えたいと思って、それでヨガに打ち込むようになりました。ヨガインストラクターの資格も取り、朝は1時間のヨガ、午後は1時間の筋トレを日課にしています。たまに泳ぐのも頭がすっきりしますね」


「熊本の女がやったばい!」と喜んでほしい


ヨガを始めて前向きになった時に、ミス・グランド・インターナショナルの存在をインスタで知った。外見の美しさだけでなく、健やかな身体や自分の意見を求められることなどが、彩さんのハートに刺さった。

シアトルへの留学経験、大学で学んだ生物学、医学部を志した受験勉強、ヨガとの出会いなど、すべてを活かせるのがミスコンテストなのだ。

彩さんはここで、5冊のノートをトートバッグから取り出した。

「スピーチについて、立ち姿について、メイクについて、英語について――。ミスグランドに挑むために、いつもこのノートを持ち歩いて、感じたことや気付いたことを書き記しています」

ノートを見せてもらうと、「PEACEについて」というタイトルで、何ページにもわたって自身の考えが日本語と英語のきっちりとした文字で綴られていた。

「私はいま、本気でミスグランドの世界一を目指しています。世界一になって、地元のみなさんに『熊本の女がやったばい!』と思ってもらいたい。地震や大雨で大変ですけど、少しでも熊本の力になりたいんです。世界一になった暁には、大好物の馬刺しでお祝いしたいです」


彩さんは、ミス・グランド・ジャパンのファイナリスト14名に残った。9月のファイナルを勝ち抜けば、次は世界だ。いまは日々、ハードに心と体、そして知性を磨いている。たまの息抜きは、築地での食べ歩き。

「ウニ丼とか海鮮丼がおいしいんです! たまにお店のおばちゃんが外国人と勘違いして、『ミソスープ、サービス』って声をかけてくれます。日本人だと言うのも悪いので、サンキューって言ってますけど(笑)」

自分でも、27歳でのミスコン挑戦は遅いかもしれないと不安だ。一方で、遠回りをした人生が悪くないとも感じている。

「身体を動かすことの素晴らしさを知り、それを人に伝えるビューティトレーナーになるという大きな目標ができました。そういう形で女性を応援できるということを知ることができたので、遠回りは結果的によかったと思っています」

彼女の話を聞いていると、何かを始めるのに遅すぎるということはないのだと、インタビューしているこちらが勇気づけられた。

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