私が結婚する相手
−これで良かったんだわ。
虎ノ門ヒルズ51階、『アンダーズ東京』のバンケットルーム。
ヴェラ・ウォンのドレスに身を包んだ衣笠美玲は、今しがた夫となった誠一郎の、卒のないウェルカムスピーチを聞きながら改めてそう思った。
誠一郎とは、共通の友人を介し、美玲に一目惚れした......
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−これで良かったんだわ。
虎ノ門ヒルズ51階、『アンダーズ東京』のバンケットルーム。
ヴェラ・ウォンのドレスに身を包んだ衣笠美玲は、今しがた夫となった誠一郎の、卒のないウェルカムスピーチを聞きながら改めてそう思った。
誠一郎とは、共通の友人を介し、美玲に一目惚れした......
恋人という存在が、2017年現代の東京では、曖昧になってきている。
その人とオフィシャルな関係になる気がなくとも、その人に「彼氏・彼女」ができると、少しだけ胸が苦しくなる。
決して都合の良い関係ではない。だが、人生をかけて愛したいというのも違う。
多様化した愛の形が、今、顕在化してきている。
愛してるとは違うけど、愛していないとも言えない。
あなたの身にも、覚えはないだろうか?
そう、それもまた1つのLOVEである。
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