デーティングアプリは、必然に。 Vol.7

初デート後の別れ際。「2度目はない」と感じたとき、口にしてはいけない言葉

2017年、東京での“当たり前”な出会い方。

それはお食事会でも“友人の紹介”でもなく、デーティングアプリだ。

しかしオンライン上での出会いに、抵抗感を示す人は未だ少なくない。今まで難なく自分の生活圏内で恋人を探してきた男女なら、尚更のことだ。

商社で秘書として働く、桃香(30)もその内の一人。

―デーティングアプリって流行っているみたいだけど、私には必要ないわ。

そう思っていたある日のこと、憧れの先輩・奈緒が「いいね!」していた「東カレデート」をダウンロードする。そこで気になる彼・雅史とメッセージのやり取りをしながら、以前食事会で出会った明人との仲を深めるが、ある事実を知ってしまう。


「桃香ちゃん、大丈夫?」

スマートフォンを気にする桃香に、明夫が優しく問いかける。

その通知は、「東カレデート」で知り合った雅史からのメッセージ受信を告げるものだった。おそらく来週約束している食事の件だろうが、明夫と一緒にいる今、それを見るわけにもいかない。

「うん、大丈夫」

そう言いながらも、心の中では気になって仕方なかった。

「桃香ちゃんは、モテそうだよね。初めて会った時も、びっくりしたもんなぁ。やっぱり大手商社の秘書をやるような子は違うな、って」

明夫の口調が少し拗ねたように聞こえるのは、気のせいだろうか。彼は酔っているのか、前回会ったときよりも饒舌だった。

「桃香ちゃん、あのさ…」

テーブルで盛り上がっている聡子たちをちらりと見ながら、桃香の耳元に口を寄せてくる。

―この人、真面目な会計士のフリして……。実はかなりの遊び人!?

無表情を装いながらも、内心はドキドキだった。「ギャップ」というのは、一番恋につながりやすい。しかし明夫がささやいた言葉は、桃香の予想を覆すものだった。

「実は、聡子ちゃんのことが気になっていて。今、彼氏いないんだよね?」

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