5126e02deb8cf1ee59c6fa2494411a
赤坂の夜は更けて Vol.14

赤坂の夜は更けて:「彼に依存する自分が嫌」男を狂わす、身勝手な女

夜更けの赤坂で、男はいつも考える。

大切なものができると、なぜこんなに怖くなるのだろう。

僕はいつも同じところで立ち止まり、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

41歳、テレビ局のプロデューサーである井上は、ひとりの女と出会う。

彼女の名前はハナ、29歳。ひと回りも年下の女だった。

井上は改めてハナに真剣な気持ちを伝えるが、その返答は曖昧なものだった。


悩める男に突き刺さる、女友達からの一言


「なぁ。年の差ってそんなに気になるもの?」

仕事終わり、『バー ティアレ』で、井上は静香に相談していた。ハナに再度想いを告げたものの、その反応が芳しくないものだったからだ。


―ちょっと、考えたい。


その言葉を、どう受け取ったらいいのだろうか。色々考えた結果、......


この記事へのコメント

Pencil solidコメントする

コメントはまだありません。

赤坂の夜は更けて

夜更けの赤坂で、男はいつも考える。

大切なものができると、なぜこんなに怖くなるのだろう。

僕はいつも同じところで立ち止り、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

赤坂で、男はある女と出会う。彼女の名前はハナ。ひと回りも年下の女だった。

夜が更けていくたびにどんどん深くなる男の心の闇に、ハナは一寸の光となるのか…?

この連載の記事一覧