渋谷だから始まるラブストーリー!大人になった今だからこそ訪れるべき、渋谷の名店3選

一歩足を踏み入れれば、香辛料の香りが胃袋を刺激する。

道玄坂の異空間!ワインと楽しめる大人中華の店『月世界』

久しぶりに降り立った渋谷駅。転職してしまった一つ後輩の彼から、新しい職場のある渋谷に、「先輩が必ず気に入るお店を見つけたから!」と誘われたのだ。

同じ部署だった時から、気軽に2人でも飲みに行く仲だったが、周りからは彼が私に惚れ込んでいるという噂を耳にしていた。

久しぶりの嬉しい誘いではあったものの、彼が指定したのは、なんと渋谷の道玄坂!どんな店に連れて行ってくれるのかと期待していた気持ちが、みるみるうちにしぼんでしまう。

店の住所はあやしい道玄坂のエリア。「今夜は中華ですよ!」と先に進む彼にテンション低めでついていくと、看板も無い店の前で立ち止まった。

「よだれ鶏」の見た目はインパクト大だが、旨味のある辛さは癖になる。

入り口から独特の空気感を放つのは、『自然派中華 月世界』だ。店に入ると、カウンターの奥にはたくさんのお酒が並び、壁にはずらりと香辛料が飾られている。

初めての雰囲気だが、どの客もざっくばらんに楽しそうで、雑多な内装なのに、妙に落ち着くのが不思議だった。

やりたいことがある…とベンチャー企業へと移った彼はもうスーツ姿ではなく、ラフなデニムに白い麻のシャツといういでたちで、前よりもたくましくなったように見える。

「先輩が絶対好きなのがあるんですよ!」店に着くなり、彼はこの店の名物「よだれ鶏」を注文した。

店主が自ら本場中国まで足を運んで手に入れた、20種類以上の香辛料によるタレが、柔らかい蒸し鶏にどっぷりと掛けられている。

”中華とワイン”に目覚めさせてくれる「まこも筍の海南醤炒め」

四川スパイスのいい刺激を楽しみながらビールを煽れば、店の外の猥雑さも何だかいいアクセントになってしまう。この季節のじめじめとした空気を吹き飛ばす、大人の中華である。

「先輩だったらワインと合わせたいかなと思って。」そう言って白ワインと一緒に彼が注文したのは、「まこも筍と季節野菜の海南醤炒め」。絶妙な食感のまこも筍と海南醤の濃いめの味付けは、キリッと爽やかな白ワインとの相性が抜群。

その後も、「先輩が気に入る…」「先輩の好きそうな…」と次々飛び出す彼の言葉や、新しい仕事の面白さを楽しそうに話す彼が、急に愛おしく思えてくる。

場所を聞いただけで期待はずれだと思い込んだ今夜も、初めて体験するワクワク感と、絶品中華に出会うことが出来た。

恋愛だって、思い込みで壁を作ってはいけないのかも…。久しぶりに会って男性としての魅力が増した彼を前にし、自然とそう思えた。

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