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赤坂の夜は更けて Vol.11

あなたの隣にいる、可憐な女は一体誰?初めて感じる嫉妬心に、戸惑いを隠しきれない女心

夜更けの赤坂で、女はいつも考える。

大切なものは、いつも簡単に手からすり抜けてしまう。

私はいつも同じところで立ち止まり、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

29歳、テレビ局の広報室で働く森山ハナは、ひと回り年上のプロデューサー・井上と出会う。

元彼・渉とやり直すも、心の中では井上のことが忘れられないハナ。しかし今度は、井上の心が離れていってしまう?


「はー…、美味しかった。やっぱりハナの作るご飯が、1番だよ」

そう言って渉君は、ソファにごろんと寝転んだ。

2人で過ごす、久しぶりの週末。結局2日間とも一緒にいた。

日曜の今日は、昼過ぎに起き出した渉君のために、トマトソースのパスタと簡単なサラダを作ってやった。
......


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赤坂の夜は更けて

夜更けの赤坂で、男はいつも考える。

大切なものができると、なぜこんなに怖くなるのだろう。

僕はいつも同じところで立ち止り、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

赤坂で、男はある女と出会う。彼女の名前はハナ。ひと回りも年下の女だった。

夜が更けていくたびにどんどん深くなる男の心の闇に、ハナは一寸の光となるのか…?

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