港区内格差 Vol.11

港区から離れゆく勝者たち。本当の豊かさを知った者が、港区の次に住む場所とは

港区であれば東京の頂点であるという発想は、正しいようで正しくはない。

人口約25万人が生息するこの狭い街の中にも、愕然たる格差が存在する。

港区外の東京都民から見ると一見理解できない世界が、そこでは繰り広げられる。

これはそんな“港区内格差”を、凛子という32歳・港区歴10年の女性の視点から光を当て、その暗部をも浮き立たせる物語である。

白金で生まれ育ったお嬢様の格の違いを思い知り、港区タワマン・オワコン説に異論を唱えた凛子。港区派閥争いを見て、港区で生きる孤独を知るが...。


鬱陶しい梅雨は、永遠に終わらない季節のように感じることがある。

凛子は、雨が嫌いだ。お気に入りの靴も洋服も、雨の日は勿体ぶって大事にクローゼットの奥に仕舞い込むため、お披露目する機会がない。

髪だって、せっかく綺麗に巻いても15分もすれば湿気で元どおり。

今日も、家......


この記事へのコメント

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rico
元旦那のお義兄様が茅ヶ崎在住でしたが港区の外資系IT企業勤務(年収2000万以上)で元々は同僚が続々と茅ヶ崎への移住を始めたことがきっかけだったそうです。同僚の方々ともBBQでご一緒させて頂いたことがありましたが茅ヶ崎ではシーカヤックやSUPなどでOFFを思いっきり楽しんでいるとのことでした。
この話を読んであまりにもリアルだったため、その取材力に驚きました。
2017/09/18 01:584

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