100%何も起きない街で飲まない。金曜は、微妙に何かありそう感の漂う『目黒飲み』を。

城南地区の山手線の駅でありながら、知っているようで知らない、最後の未開拓エリア「目黒」

実はこの街には、大人が食べたい料理、そして大人が通いたくなるお店が、数多く存在している。

そして最近、そんな目黒に関心を寄せるのが感度の高い大人の女性。落ち着きがあって健全な雰囲気だから、目黒ならひとり飲みOKという女性が増えているのだ。


あてなく歩いても必ずいい店に出合えるのが目黒

花の金曜日。同僚の松本と恵比寿のバルで一杯やっていたのだが正直、街の騒がしさと若い客層にうんざりしていた。河岸を変えるべく隣駅の目黒方面に歩く。

駅から目黒通りを西へ下がり、“嗅覚”のみを頼りに小道を入ると、その店はあった。入り口にビアタップが8つ並んでいる。コンクリートの壁に、温かみのあるウッドの机。イマドキな雰囲気が決め手となって、この店にした。

キャッシュオンらしく、まずはお店のコがオススメしてくれたビールで乾杯。京都醸造のビールやフジマルワインなど、レアな品ぞろえもなんだか通っぽくていい。

いつも通りのくだらない話。なんとなく漂う期待感。

スパイシーなポテトにビールが進む、進む。この店、思った通りいい感じ。


そして噂の目黒女子が登場!

向かいのテーブルにおひとり様の女子が座った。「派手な遊びは一段落、今は仕事が楽しいの」ってところ。でも、ちゃんと男の目は気にしているから、お洒落も抜かりない。恵比寿でも西麻布でもお目にかかれないこのバランス感。これぞ噂の目黒女子なのか?


目黒が後押ししてくれる出会い

普段は女性に声などかけない松本が動いた。明るい雰囲気に程よい喧騒、そして目黒という街の健全なイメージが、彼を後押ししたのだろう。
「こんばんは、ココ空いてます?」
「ええ、どうぞ」
「ひとり飲み?」

先手を打った者を邪魔しない。それが不文律。慌ててふたりに合流しないのも目黒の大人。


いつもより距離感の近い大人の集い

外のベンチでクールダウン。多様な人々で賑わう店内は、客と客との距離感が近い。何だかみんな初めて会った人じゃないような錯覚を起こすのが、目黒かもしれない。「ごめん、先帰ってくれ(笑)」松本からのLINE。夏の夜風が生ぬるく身体を包み込む。なぜかひとり微笑んでいた。

上記で紹介したのはボリュームもたっぷりなスパイシーフライドポテト¥600。ほかにも、スモークナッツやバックリブなどのグリルなど、つまみからガッツリ系まで充実している。

8つ並ぶタップは、仕入れによって随時入れ替わる。京都醸造のクラフトビールが中心で、IPAやピルスナー、スタウトなどをそろえる。そのうちひとつには、ワインのタップが入るのも特徴的。空間づくりの名手、パドルの加藤匡毅さんによる、モダンでくつろげる内装。

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