靴と東京と私 Vol.5

無敵ハッシュタグ「#プレ花嫁」に負けぬ、レッドソールで気づく女の幸せ

いつの時代も、靴が女性を素敵な場所へと誘う。

どんな靴を履くのか。そこに女性の今後の人生に対する、強い意思が宿る。

2017年の東京を歩きゆく女たち。

彼女たちは、人生のパートナーとして、どのブランドの靴を選ぶのか。

靴と東京と私。靴なしでは、女の人生は語れない。


【クリスチャン ルブタンを履く女】

名前:由美子
年齢:29歳
職業:Web編集
勤務地:六本木
住まい:恵比寿
好きな店:『シロノニワ』『ビストロ エビス』

“それなり”に幸せなはずなのに


「真理子のInstagram、いつの間にフォロワー5,000人越したのだろう...」

お昼休みに何気なく開いたInstagram。元同僚の真理子のInstagramのフォロワーは、いつの間にか5,000人を超えていた。

一方の私は、2,080人...決して少ないとは思わないけれど、多いとも言えない。都内のレストラン情報を載せているし、写真だって加工を工夫している。しかし一向にフォロワー数が伸びない。

元同期の真理子は決して華やかな顔立ちでもなく、ハリボテ感が否めない。なのに、私よりフォロワー数が多い。フォロワーの数が、今の自分の価値を明瞭に数値化されているような気がして、胸がチクリと痛む。


昨年、日系の化粧品会社から、ファッション系のWebマガジンを制作する会社へ転職した。以前の職場と比較にならぬほど毎日が刺激的で楽しい。給料も少し上がった。

2年付き合っている、広告代理店の彼氏・優馬もいる。週末はフットサルを楽しむような爽やかな体育会系男子で、双方忙しいため週末以外会えないのが少々不満だが、優しくて料理も上手だ。


きっと今の私は“それなり”の幸せを手に入れている。


26歳までは毎日必死で振り返る暇もなかったが、28歳を過ぎてから、漠然とした不安を抱えるようになった。

そして29歳になった今、結婚や将来のキャリアプランは勿論、自分の限界値が見えてきた気がするのだ。

その限界値は昔、自分が思い描いていた値よりはるかに低い。そしてその受け入れ難い現実が、不意に私の胸をキツく締め付ける。

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