2016.12.08
肉の楽しみ方が多様化する中で、今年はさらにその楽しみ方が広がっていったといえる。ここではそんな肉の多様化を象徴するスタイルを持った注目店を紹介していきたい。
西麻布、深夜2時でも旨い肉を食べたい『Gourmandise』
深夜に甘美な肉にどっぶりと溺れる。今年は遅い時間でもオーダーできる大人の店が増えて、この背徳の美学にますます磨きがかかった年でもある。その代表格と言えるのが、西麻布の交差点からすぐの隠れ家『グルマンディーズ』。
フランスのミシュラン2ツ星『ルレルイ トレーズ』のスーシェフなど、長年クラッシクなフレンチを手掛けてきた長谷川北斗シェフだが、自身の店を出すに当たって店に求めたのは、楽しさや温かさ、居心地の良さ。そこで“肉とワイン”をテーマにした上質なビストロをオープンした。
メニューはすべてア・ラ・カルト。名物の肉は100gからオーダーできるので、あれもこれもといろんな肉をつまむのにぴったり。このクオリティの料理が、深夜を過ぎてそれも西麻布のど真ん中でオーダーできるとは貴重な存在。いざ、深夜の肉サロンへ。
注目の渋2エリアでマニアックな肉をカジュアルに!『BOUCHERIE AmiaBras』
肉のマニアックな部位と内臓系をカジュアルな若者向けビストロで気軽に、という時代になった。今、ホットなエリアといわれる“渋2”にできたオシャレビストロもそんな一軒。女子ウケ間違いなし! のかわいらしい内装と本気の肉料理のギャップがなんとも今年らしかった。
看板メニューは自家製のシャルキュトリーとガツンとした内臓料理。「ハツのロースト」などもマニアック度の高い必食メニューだ。
シェフの宋 悟志さんは、実家が焼肉店というだけに、内臓の美味しさを引き出すのもお手のもの。「うちだけの美味しさを味わってもらえるシャルキュトリーにも力を入れています」という。
料理はちゃんとしているけれど堅苦しさはないワイガヤ店は、今年らしさの象徴。肉の新たな楽しみと、その奥深さを提案してくれた。
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