2017.10.26
ホテルで激辛グルメといったら、真っ先に思いつくのが『シェラトン都ホテル東京』の『中国料理 四川』の麻婆豆腐。その痺れは、もはや気持ちいいレベル。
肝心の山椒は四川省の標高約4000mの山で採れたもので、料理長の菅野優紀さんが夏の解禁日の直後に買いつけた。辛さばかりが目立つ麻婆豆腐と違い、この一品は山の緑を想像させる滋味深い香りを放っている。
激辛といってもただ辛いだけにあらず。舌と鼻孔で感じるのは秒刻みで表情を変える生きたスパイスの風味。そんな大人な激辛グルメは、ホテルにこそある。
熱々のオイルがかけられて3種の唐辛子の香りが開く
『中国料理 四川』
牛肉にかかるソースは豆板醤ベースで、決め手は一味唐辛子。唐辛子は韓国、四川省、日本のものを3種ブレンドしており、それは各唐辛子が香りや色にそれぞれの個性を放つから。
7割火入れした肉がのる皿に一味唐辛子をたっぷりのせ、そこに高温の油をかければこの料理が完成する。その時、唐辛子が鮮烈に香り、同時に肉の火入れもパーフェクトに。
絶妙に配合された唐辛子ソースが片栗をまとった牛肉にからまり、刺激と食感がたまらない。肉の下に敷かれた白菜まで絶品だ。
まろやかなスープと辛味のコントラストが絶妙な一杯
『チャイナルーム』
素材同士の反応を研究つくしたオール自家製の担々麺は、あまったスープに白飯を入れて再度食べたくなるほど美味。
ベースはコラーゲンスープで、そこに煎ってから挽いた練り胡麻、カシューナッツペーストなどを投入。胡麻とナッツでまろやかさを出しつつも、自家製の辣油と山椒辣油が加わり食指を動かす仕上がりとなっている。
そして特製甜麺醤で味つけした肉味噌を麺にとけば、コクも増してさらにやみつきに!
ワインが軽やかに進んでいく香り高いスパイシーさ
2種の唐辛子の素揚げが混じるから揚げは、その香りからしてスパイシー&エキゾチック。一度揚げた鶏肉を唐辛子や山椒による香り油で和え、噛めば鶏の肉汁とスパイスの風味が口内でマッチする。
アクセントとしてクミンをプラス。辛すぎず余韻もほどよい長さなので、ワインとのマリアージュも楽しみやすい。
※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。
この記事で紹介したお店
中国料理 四川/シェラトン都ホテル東京
チャイナルーム/グランド ハイアット 東京
中国料理 王朝/ヒルトン東京
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