2017.11.22
食通に長年愛される、恵比寿の名店 Vol.1競争激しい食の激戦区・恵比寿。長く続く老舗であるということは、もはやそれだけで名店の証明だ。
一見厳しいルールがあったり、過去の常連客として昭和のスターや大御所がいたり、他のお店にはないストーリーともに長寿の秘訣に迫った。
ただ実直に、丁寧に。恵比寿に燦然と輝く古酒場
『まくら とよかつ』
恵比寿
縄のれん越しにひょいと店を覗いてみると、立ち上る煙のなかで、黙々と串を焼く店主の姿。見るからに頑固そうなその姿に、少し尻込みする。
勇気を出して席に着けば、壁のメニューには「串の追加注文お断り」の文字。通ぶって「塩で!」なんて注文すれば、店主の眉間にシワが寄る。ここはやっぱり初心者お断りの難関店なのか。もちろん、誤解だ。追加お断りは新規客を待たせないための配慮。
タレを勧めるのは、創業以来継ぎ足す味に自信があるから。眉間のシワは、たぶん、煙が目に染みたのだ。店主の長島太市氏、話してみればいたって気さく。
旨いモツを手頃に楽しんでほしい。そんな思いで毎朝芝浦に通い、その日仕込みの売り切れ終いを続けているのだ。長年愛される店には、やはり相応の理由があるものだ。
※こちらの店舗は、現在閉店しております。
昭和のスターに愛され、今なお受け継がれし洋食
『キッチンボン』
恵比寿
もはや、この店に関しては語り尽くされ、説明不要といってもいい。美空ひばりが二十歳のころから通ったといい、石原裕次郎は入院中にお抱えの仕立て屋にこの店の料理を病院へと運ばせたという。昭和のスターや大御所が愛し、そして現在も数多くの著名人が足を運び続ける洋食店、それが『キッチン ボン』である。
そんな店の名物といえば、ボルシチだろう。創業者である先代が旧帝政ロシアの皇室料理長から直々に学んだ味は、昭和30年の創業以来、注ぎ足されてきた歴史的な一品だ。
ビーツなどの野菜がとろとろになるまで一緒くたに煮込まれ、日本人の舌に合うようにとサワークリームではなく生クリームとレモンがスープに浮かぶのがボン流。不朽の名作を堪能あれ。
この記事で紹介したお店
まくら とよかつ
【食通に長年愛される、恵比寿の名店】の記事一覧
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