素材の旨みを生かしてこそ!江戸前の仕事をきっちりこなす期待の和食3店

¥10,000のおまかせより。手前から肝をのせて握る鰯、閖上の赤貝、北海道産秋刀魚の肝握り、北海道産シマ海老、出汁で淡い味付けにした新いくらなど。握りだけで12貫ほどが出る

細やかな仕事で素材の味を引き出す『鮨なかがわ』

錦糸町/鮨

~旨みの余韻豊かな圧巻の握りを堪能~

同じ青魚でも、旬の秋刀魚は塩水で軽く塩締めにし、みりんや醤油で味付けした肝と握る。一方鯖はがっちりと塩をあてた後、更に酢で30分締めて丸一日寝かすなど、ネタ一つ一つに細やかな仕事ぶりを見せるご主人の中川 浩氏。肴にしても、フレンチのビスクを思わせる茶碗蒸しあり、鮑の肝和えありと多種多彩。店主の中川氏は、ほぼ独学で自らの鮨を確立したのだとか。

店構えは街場の鮨屋の体ながら、握りの一体感は銀座の人気店にも決して引けをとらない。肴と握り20数品で1万円の価格も嬉しい隠れた鮨処だ。

淡路のしめ鯖。

脂ののった千葉勝浦のカツオ。

皮の柔らかな新いくら。

カウンター6席のみのため、予約をしてから行くのがおすすめ!

松茸と新銀杏の天ぷら。天ぷらのコースは¥8,500~(仕入れ状況により内容の変更あり)。松茸は季節の特選コース¥15,000の一品。単品注文も可

隠れ家感のある佇まいも魅力『天婦羅あら井』

神楽坂/天ぷら

~名店のセカンドラインで本格天ぷら~

ハリウッドスターにも愛されたお座敷天婦羅の老舗、神楽坂『天孝』。名店のクォリティはそのままに、よりカジュアルに楽しめるのがここ『天婦羅あら井』。この8月17日にオープンしたばかりの話題店だ。

「天孝の天ぷらをもっと多くの人に知って頂きたくて」とは二代目の新井 均氏。

和モダンのシックな店内で味わう松茸など旬の天ぷらの数々は、カラッと揚がった衣も香ばしく、口にすれば素材の香りが口中に溢れる。天ぷらは蒸し料理のひと言を実感する美味しさだ。油は、ストレスのかからぬ圧搾製法の綿実油とごま油をブレンド

「次世代育成の場に」との新井氏の思いから揚げ場に立つのは『天孝』出身の若手。

捲海老は、1キロ80尾の一番甘いサイズを使用。

東北産松茸など旬のネタが並ぶ。

細部にまでこだわったという、和モダンな内装は落ち着いた雰囲気。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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