大阪焼肉の真髄を堪能したければココへ！玄人も唸るレジェンドな名店４選(2/2)[東京カレンダー

炭火と七輪を採用。遠赤外線で肉汁を閉じ込める

【創業44年】
数量限定の特上に注目、今なお進化中の老舗『八光園』

寺田町

焼肉の名人とも称された先代が急逝したのは、約5年前。30代半ばの若さで暖簾を受け継いだ2代目主人が、老舗の重圧をはねのけてさらなる進化を目指している。

隠し味の味噌で味に深みをプラスしたタレ、冷凍ものを排除しチルドで管理されたものだけを吟味した牛肉など、伝統を守りながらの攻めのスタンスで既存の常連を魅了するばかりか、新たなファンも虜にしている。そして、焼肉ファンならずとも注目したいのが、名物の特上シリーズ。ハラミ、塩タン、カルビなど各部位の中で、ワンランク上のものだけを惜しげもなく厳選した希少なメニューは1日数量限定。

採算度外視で主人が勝負する本物の味を堪能できる。平日20時までは生ビール、チューハイが半額になるなどうれしいサービスも盛りだくさん。

一番人気の特上ハラミ￥1,580は、まるでロースのようにサシがびっしり。特上厚切り塩タン￥1,680も必食のメニュー

グイッと頭を垂れる排気ダクトが印象的

骨付カルピ華網カット￥2,000 ～￥4,900。熟練職人たちの確かな技術がいかんなく発揮された名物

【創業71年】
圧倒的な知名度を誇る関西焼肉界の重鎮『食道園宗右衛門町本店』

なんば

「焼肉の食道園♪」のテレビコマーシャルでおなじみ、関西では知らない人がいないほどの知名度で焼肉界を席巻する名店。そんな知名度の高さにふさわしく、肉のクオリティはもちろんセレブリティな雰囲気さえ漂わす、ハイランクぶりを誇る。部位ごとに味付けを変えるなど、味へのこだわりも流石のひと言だ。

創業したのは1946年。当時は、事前に漬け込んでおいた肉をキッチンで調理して提供するのが焼肉の主流だった。そんな常識を覆し、切りたての肉を素早く味付けして卓上で焼きながら食べるスタイルを確立したのが同店だといわれている。

さらに、無煙ロースターを世界で初めて導入したり、骨付きカルピの華網カットを考案したりと、焼肉界のパイオニアとして常に一歩先を進み続けるスタンスは脱帽もの。