独りですが何か Vol.1

独りですが何か:33歳未婚。仕事が恋人で何が悪い?

「シングル」という言葉には、良い意味しか感じない


「お独り様という言葉が流行っていますが、良い意味と悪い意味の半々で使われていますよね。私は良い意味しかないと思っているのですが。」

自分のペースで生活ができ、激務の時でも家に帰って気を遣う必要もない。自分で稼いだお金は自分だけで使えるし、好きな時に仕事をして好きな時に寝れる。女友達と夜遅くまで飲んでも何も誰にも咎められない。

しかし世間は、そんなワガママを中々認めてはくれない。

周囲は次々と結婚し、独身女性の割合は年齢と共に激減する。美奈子は自らの意思で結婚しないことを選んでいるのにも関わらず、“売れ残り”として見られている視線が四方八方から突き刺さる。

旅行に行く際の緊急連絡先に未だに親の名前を書くこと、保険の支払いプランを悩むこと、日本の少子化問題に貢献できていないことに少し罪悪感を感じていること以外、今のところ本人は至って幸せに暮らしているのに、と声を大にして言いたくなるそうだ。


誰が作った、結婚のタイムリミット?


一昔前、女性の結婚適齢期は“クリスマスケーキ”と呼ばれていた。25歳を過ぎると売れなくなることから、そんな名称がついていたらしい。時代は変わり、今は30歳がその目安だろう。そんなことを言う人達に、美奈子は心底怒りを覚える。


「綺麗なのに勿体ない」と言われることも多い美奈子。

その度に、“勿体ない”とはどういう意味なのかと考える。


近年、女性の社会進出と共に、美奈子のように仕事が楽しかったり、キャリアを考えて結婚に踏み切れない人は多いはずだ 。残念なことに、同じように30歳前後でも男性ならばその理由でも許される。しかし女性の場合、やたらと30歳というタイムリミットが強調され、世間は理解を示さない。


自分の好きなタイミングで結婚し(もしくはずっと未婚のままでも良い)、 仕事に生きて何が悪い。美奈子は今、自分の人生に誇りを持って生きている。

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