東京同棲白書 Vol.4

東京同棲白書:8年間の同棲。同棲はやはり「中途半端な関係」でしかない?

同棲には賛否両論ある。

興味深いのは、同棲の経験者、未経験者に関わらず、賛否の比率はほぼ変わらない所だ。

同棲という言葉に甘いイメージを抱いていた頃は過ぎ、同棲の酸いも甘いも知り尽くした東カレ読者に改めて問いたい。

はたして同棲はアリなのか、ナシなのか。なぜ、そこまで意見が分かれるのか。

これから、同棲中のカップルの現在と数年先の姿を紹介し、今あらためて考えたい。同棲の先には何があるのだろうか?

前回記事:互いに同棲経験あり。 不毛な同棲を繰り返さないための1年計画


多忙な彼と付き合うには、同棲が一番


「結婚が決まりました。普段の生活は何も変わらないと思いますよ。私たちは結婚にはそんなにこだわっていなかったので。」

美容部員というだけあり、きちんと施されたメイクで、仁美は淡々と話す。彼女はこの秋、9年の愛を実らせて結婚する。同じ年の彼と、24歳で出会い、付き合いはじめて1年後から同棲を始めた。

「気づけばお互い33歳で、8年も同棲してます。」

笑って話す彼女は、長い同棲にネガティブな感情は持っていないようだ。

仁美は、外資系化粧品会社で美容部員をしている、なかなかの美人。仕事が大好きで、百貨店の化粧品売り場でテキパキと仕事をこなす彼女に憧れる後輩も多いという。

仙台出身で高校卒業後に上京し、新卒で現在の会社に就職した。年収は少しずつ上がり、現在は500万ほどになった。

仁美の夫になる光一は、製薬会社でMRをしている、理系出身の猛烈営業マン。年収は900万と決して悪くはないが、その激務を考えるともっと貰ってもいいのではないかと仁美はいつも光一に言っている。

その時は大抵「俺じゃなくて会社に言ってよ」と、ちょっと不機嫌な顔で彼は言うのだった。

薬を買ってもらうため、医者や病院の偉い人たちに売り込む。必死な彼の姿は、見ていてかわいそうになることがある、と仁美はこっそり言った。とにかく接待が多く、平日は毎晩のように飲んで帰ってくる。休日も医者とのゴルフに付き合うなど、付き合いだした当初の仁美は、まるで昭和のサラリーマンのようだと思ったそうだ。

光一は横浜出身で、就職と同時に仲の良い友人とルームシェアをしていた。中目黒の1LDKに男二人で住んでいたのだ。だが実際の所、ルームシェアといっても、光一の友人はほとんど彼女の部屋で同棲生活を送っており、ただの荷物を置いておく部屋として機能しているようだった。だから実質、光一の一人暮らしのようなものだったため、仁美も気軽に泊まりに行っていた。

その友人が、彼女の妊娠を機に結婚することになり、「それじゃあ」とばかりにその部屋で光一と仁美の同棲が始まった。多忙な光一と付き合っていくには、同棲することが一番だった。そして仁美曰く、「あっという間に8年経ってた」のだそう。

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