バルージョ麗子 Vol.2

バルージョ麗子:おひとりさまにキツイ一言「君って1人で生きていけるタイプだよね」

女の幸せはキャリアか?それとも結婚か?

婚活に燃える同僚、キャリアに突っ走る先輩の間でどちらも選びきれない32歳の麗子。彼氏ナシ。

そんな彼女を癒すのは、その麗しき名前に似合わない?賑やかなバルでの心地よいひと時。「お酒を飲んでいる時間がいちばん楽しい!」と、現実逃避のごとく、今宵も一人、素敵なバルを探して東京を彷徨う。

先週の土曜、行きつけのお店で飲み過ぎて馴染の客と朝を迎えてしまった彼女が、反省をいかすこともなく今宵また、代官山のバルで1人飲んでいると……。


金曜の夜、声をかけてきたのは東京にしか生息していないタイプの男


「どうぞ」

そう言いながら、男の顔を見上げた麗子は思わずドキッとした。男は、女の麗子から見ても美しいと思うほど、整った顔立ちをしていた。

彫刻のような鼻梁、きりっとした眉、Ray-Banの奥の魅惑的な目は、イケメンというより「美青年」という言葉がぴったりだ。おまけにこの蒸......


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