東京同棲白書 Vol.2

東京同棲白書:同棲期間が長くなるほど、結婚へのハードルは上がっていく…?!

同棲には賛否両論ある。

興味深いのは、同棲の経験者、未経験者に関わらず、賛否の比率はほぼ変わらない所だ。

同棲という言葉に甘いイメージを抱いていた頃は過ぎ、同棲の酸いも甘いも知り尽くした東カレ読者に改めて問いたい。

はたして同棲はアリなのか、ナシなのか。なぜ、そこまで意見が分かれるのか。

これから、同棲中のカップルの現在と数年先の姿を紹介し、今あらためて考えたい。同棲の先には何があるのだろうか?

vol.1:結婚前提で始めた同棲生活だが…。同棲は結婚への弊害だった…?!


広めの部屋に引っ越し、同棲をスタート


「いつまで同棲を続けるか、不安に思うことが増えました。」

困った顔のまま笑顔を作る早苗は、丸の内にある保険会社で働く31歳。2歳年上の、大手レコード会社で働く康介と同棲を始めて5年になる。

いつもパンツスタイルで、パリジェンヌのファッションをお手本にしている早苗と、休日はRay-Banのサングラスが欠かせない康介は、端から見てもよくお似合いのカップルだ。

早苗が26歳、康介が28歳の時に付き合いだし、すぐに早苗が康介の部屋に泊まることが多くなった。だが彼の1Kの部屋では、早苗の荷物を置くための十分なスペースはなく、交際スタートから半年後に二人で住める部屋を探し始めた。

二人が選んだのは目黒駅から徒歩12分、1LDKで家賃18万のデザイナーズマンション。目黒は、康介が南北線で六本木一丁目へ、早苗は山手線で東京駅へ通勤するのに便利で、賑やか過ぎない街の雰囲気も気に入っていた。

二人が同棲を始めるにあたりまず話し合ったのは、早苗の両親への報告をどうするか、だった。早苗は高校卒業まで、静岡の実家で両親の愛情を溢れるほど受けて大切に育てられた。早苗には二人の兄がおり、両親にとっては待望の女の子だったのだ。

二人の兄には厳しい父親も、早苗にはいつも目尻を下げ、とにかく甘かった。そんな父親が、結婚前の同棲をそう簡単に認めてくれるとは思えなかったのだ。半年に一度のペースで両親揃って東京の早苗の部屋に遊びに来るため、秘密にしておくのも無理があった。

「結婚するわけでもないのに、挨拶なんていいよ」という早苗の主張は受け付けず、康介はとらやの羊羹を持って早苗の実家へ行き、両親に挨拶をした。初めは良い顔をしなかった父親だが、早苗が事前に説得しておいた母親からのフォローと康介の誠実な人柄、それに「結婚前提」の一言で同棲に納得し、帰り際には「これで家具でも買いなさい」と言って10万円を渡された。

ここでも両親からの大きな愛情を感じた早苗は、帰りの新幹線で彼の寝顔を見ながら、幸福に包まれた。

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