エスケープ・ハワイ Vol.2

エスケープ・ハワイ:イルカに心を浄化され、平穏な心を取り戻したその先にあるもの

人は、疲れると青い空と海が恋しくなる。

毎日が辛辣な戦いの東京生活に困憊すると 、海や山に癒され、そして自分のことを誰も知らない場所に身を置きたくなる時がある。

そんな逃げ場として最も人気なのが、常夏の楽園・ハワイ。

ここ数年で東京からハワイへ逃げ出す30歳前後の女性が急増している。それは自分を今一度見つめ直す時間なのか、ただ単に逃げているだけなのか。

人生に迷い、東京に疲れたアラサー女子はハワイで何を感じ、どう変わっていくのかを追いかけていく。初回は東京で生きる活力を取り戻した優美を紹介した。


<今週のエスケープ・ハワイ女子>

名前:美玲
年齢:34歳
職業:海洋環境ボランティア団体職員
出身:渋谷区
ハワイ滞在期間:約7年
ハワイでお気に入りの場所:マカハ地区

遊学から始まったハワイ生活


「お待たせしました?」と言いながら会釈をする美玲は、白く輝く歯が印象的だった。綺麗に焼けた肌と明るい髪色のロングヘアーが、いかにもハワイに住んでいる雰囲気を醸し出している。

「最初、ハワイは遊学でした。」

開口一番に出てきた“遊学”という聞き慣れない言葉。その意味を教えてもらうと、勉強のためでなく遊ぶために留学することを遊学と言い、そのような人達のことを遊学生と呼ぶそうだ。

青山学院大学卒業後、音楽関連会社に就職。出会いも遊びも多い東京生活を満喫していたが、27歳の時に突然東京生活が色褪せて見えた 。

何となく毎日を過ごし、このまま適度な人と結婚してそれなりの人生を送っていくとぼんやり描いていた将来像。恋人もいて友達もいて仕事もある。でも決して100%幸せとは言い切れない、パズルの最後の1ピースが足りないような欠如感。

何もかもが急に嫌になり、自分の中で30歳になる前に区切りをつける意味も込めて半年間の予定でハワイに来たと言う。

期待を込めて来たハワイ。しかし実際は語学学校に通いながらも夜な夜な日本人が集まる『Genius Lounge』などで飲む毎日。ハワイと言う土地柄日本から遊びに来る友達も多く、 誘われたら断れない。結局大して東京でしていることと変わらず、事実上の遊学生だった。

「もう帰国しよう。結局ハワイに逃げても私は変わらない。」

そう思った時に、偶然友人に誘われたイルカと泳ぐツアーで、彼女の運命の歯車は大きく動くことになった。

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