グリードの向こう側 Vol.3

グリードの向こう側:女の欲望、玉の輿。夢を叶えた先に見えた価値観とは...?

"Greed is good"(強欲は善だ)という言葉がある。

「ウォール街」という有名映画の中で使われ、金融業界を中心に資本主義を象徴し、多くの人々に色々な意味で刺激を与えたセリフである。

しかし、実際に映画の主役であるゴードン・ゲッコーは、欲(=金)を追求し続けた代償として、インサイダー取引の容疑者として逮捕されるという結末に終わる。

にも関わらず、この映画は何故多くの共感を呼んだのか?

グリードの魅力、そして、そのグリードの先に見えるものとは、実際にどのような世界なのだろうか?

前回:遊び人外銀マンがイクメンに変身。綺麗事ではない、そのセオリーとは?


“Noblesse Oblige”(ノブレス・オブリージュ)
特権には、それに見合う義務が伴う



「小さな頃から、お姫様になりたいと思っていました。夢だったんです。ディズニー映画のプリンセスなんかが大好きで、いつも食い入るように映画を観てました。」

そう恥ずかしそうに微笑む希子は、シンプルな白のリネンシャツにグレーのコットンパンツ、そしてフラットシューズというシンプルな服装をしている。化粧気はあまりなく髪も無造作に一つにまとめているが、真っ白な肌には艶があり、色素の薄い瞳は涼し気に輝き品がある。かなりの美人だ。

「その憧れの延長からか、私はお金持ちと結婚して専業主婦になることばかり考えていたんです。大学も就職も、すべては結婚を見据えての選択ばかりしてきたんですよ。」

玉の輿という、お姫様願望。それは彼女の長年の目標だった。

「でもそれは、まさにおとぎ話に出てくるような“パンドラの箱”みたいなものでしたね。」

希子はゆっくりと語り始めた。

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