グリードの向こう側 Vol.2

グリードの向こう側:遊び人外銀マンがイクメンに変身。綺麗事ではない、そのセオリーとは?

"Greed is good"(強欲は善だ)という言葉がある。

「ウォール街」という有名映画の中で使われ、金融業界を中心に資本主義を象徴し、多くの人々に色々な意味で刺激を与えたセリフである。

しかし、実際に映画の主役であるゴードン・ゲッコーは、欲(=金)を追求し続けた代償として、インサイダー取引の容疑者として逮捕されるという結末に終わる。

にも関わらず、この映画は何故多くの共感を呼んだのか?

グリードの魅力、そして、そのグリードの先に見えるものとは、実際にどのような世界なのだろうか?

グリードの向こう側 vol.1:会社の評判、知名度なんて実はどうでも良かった。敏腕経営者の英断


―富は海水のようなものだ。飲めば飲むほどに渇きをおぼえる。



「別に特別なことは何もしてないですけど、自分のことばかり考えて生きていることに、ただ疲れただけだと思います。」

芳樹は平然と言うが、数年前の彼を知る周囲の人間たちは、「芳樹は変わった」と、皆口を揃える。

芳樹は最近、外資系投資銀行から投資ファンドに転職した。現在33歳で、既婚。3歳になる息子がいる。口調こそ淡々としているが、彼のスマホの待ち受け画面、facebookのプロフィール写真などはすべて小さな可愛い男の子の写真で彩られ、イクメンぶりが伺える。

「あの映画ね...。金融業界にいる男なら、誰でも一度は憧れたことがあると思いますよ。僕もこの業界を選んだ理由は、正直“金”でした。」


芳樹は少し前まで、外銀マンに多い、いわゆる超のつく遊び人だったのだ。

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