表紙カレンダー Vol.12

人気モデルから女優へ。誰もが羨む山本美月の悩みとは?

『CanCam』の看板モデルでありながら、女優業でも多忙な日々を過ごす山本美月さん。

女性のみならず、男性からも人気を集める彼女が、『東京カレンダー』のインタビューにありのまま答えてくれた。

山本美月を一言で表すと「曖昧」。その心は?

カメラの前に腰掛けた山本美月さんは、シャッターが切られるたびにくるくると表情を変えた。時に無邪気に、そして時に物憂げに――。

さすがは赤文字系の女性ファッション誌『CanCam』で表紙を飾る売れっ子モデル。なんとも器用である。

その印象を、当の本人に敢えてストレートにぶつけてみることにした。すると彼女は言葉を選ぶような素振りを見せて次のような答えを返してきた。

「デビューして以来、モデルの仕事をひたすら楽しんでやってきました。それが、25歳が迫るにつれて気持ちに変化が表れてきて……。自分が読者の大半より年長になったせいかもしれませんが、もう等身大のままで誌面に出るのは許されないのかもしれないな、って。それからというもの、私はCanCamモデルを演じる感覚で撮影現場に臨むようになりました」

言葉だけを拾えばシビアな告白である。だが、それとは裏腹に山本さんの口調は極めて淡々と、そして顔つきはさっぱりとしている。

人は25歳ともなれば、当然ながら30代を意識せざるを得なくなる。理想と現実の狭間で心が揺れ動くことも、少なからずある。

山本美月とは恐らく自分の立ち位置を冷静に客観視できる人であり、さらにはあけっぴろげな性格の持ち主なのだろう。だからこそ、自らを「曖昧な人間」と評し、「流されやすい」と厳しく分析するのだ。

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