ハリネズミ男 Vol.2

SATC臭が強い女が天敵!大和撫子を求め彷徨う30代ハリネズミ男

ハリネズミ男という言葉を聞いたことはあるだろうか?

おそらく聞いたことがない方がほとんどであろう。臆病で警戒心が強く、無理に触ろうとすると針で威嚇してくるハリネズミ。しかしその一方で、構うと喜ぶ可愛い一面も合わせ持つ。

バブル世代ほど貪欲ではないが、現代に定着した草食系ほど無欲でもない。硝子のハートを持ちながら、プライドだけは強靭で絶対に傷つきたくない。女性は好きだが、断られるのが怖くて一歩踏み込めない。彼らは、抱きしめられるのが怖くて、体を針で守る。

そんな取り扱い注意のハリネズミ男が近年、30代男性を中心に東カレ界隈で大増殖中だという。この連載は、そんなハリネズミ男の観察日記である。

前回は典型的ハリネズミ男のヒロキを事例に、ハリネズミ男の取り扱い方を習った。


<今週のハリネズミ男>

名前:タケル
年齢:31歳
職業:大手飲料メーカー・営業
年収:約600万円
住まい:中目黒
出身大学:日本大学
理想の飼い主:古風で優しくて家庭的な人

強すぎる女性たち


タケルは自分で言うのも何だが、優しい方だと思う。

三人兄弟の末っ子。上の姉二人に、小さい頃から散々女性の扱いを教えられ、内と外(特に男性の前)での女性の変貌っぷりを間の当たりにしてきた。

女性の現実を知っているのでそこまで理想は高くないと思っている。しかし理想の女性に中々出会えない。

「ハァ。」とため息をつくタケルに、隣にいた菜穂から「何溜ため息ついてるの?幸せが逃げていくよ。」と笑顔で突っ込みが入る 。

菜穂と付き合っているのかどうかよく分からない関係がズルズルと続いている。別に好きだし、顔も可愛い上に気が効く菜穂は周りの友達からもポイントが高い。親も絶対気に入りそうなタイプだ。


しかし怖い。


怖いと言うのは短気ですぐ怒るという意味では決してない。生きる力があり過ぎると言う方が適切な表現かもしれない。たくまし過ぎるのだ。

菜穂は現在30歳。28歳の時にそれまで勤めていた会社を辞め、美容関連の会社を自分で立ち上げた。「社長とは言え、そんな儲かってないよ。」と悪戯っぽく言う菜穂だが真実は知らない。結婚したいと口では言っているものの、彼女は自分がいなくても生きていけると思う。

女性誌をめくると、皆やたらと○○プロデューサーだの○○サロン主宰だの、最近の女性達にはよく分からない肩書きが付いている気がする。普通のサラリーマンであるタケルにとって、彼女達の仕事を理解しようと思っても完全には理解できないのが現状だ。

【ハリネズミ男】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ