大パエリアを豪快にシェア!コスパ抜群の新店スペイン料理

ワインは、スペインワインを中心に80種ほどを、2000円台から用意する。まずはドライなカヴァで乾杯! といきたいところ。

ワイザツさがハッピーを生む! 大勢で楽しむシェア酒場

パエリアのほか、スペイン風オムレツも特大の大鍋スタイルで提供されるらしい。このオリジナルな争奪戦スタイルの理由は? と佐藤氏に聞くと、「みんなの争う姿が見たくて」とニヤリ。いやいや、ほかにもあるでしょう。

「パエリアって普通に頼んだら3000円くらいかかるし、量も多い。食べたくてもあきらめることってありますよね。うちの店ならこうやってシェアするから、ひと皿800円で済む。大鍋で作った方が絶対おいしいし、安いならもっとうれしいでしょう。飾りっ気があるやり方はほかの店に任せて、うちは安くてうまいがコンセプトです!」。

縦に長い店内は、適度にこじんまりとして居心地がよい。カジュアルな格好でもドレスアップしていても、違和感なく馴染む不思議な空間。

大鍋が登場するたび、店内はにぎわう。「それ、おいしそう!」「こっちももらおうかな」。シェアすることで生まれる周りとのそんなコミュニケーションもまた、この店おもしろさなのだ。店名の「ブリーチョ」とは、スペイン語でにぎやかなさま。「猥雑で、ワイガヤ系の店にしたくて」と佐藤氏。

壁面に描かれた絵はアーティスト・及川キーダ氏によるもの。大胆な作風が、にぎやかな店内の雰囲気を盛り上げる。

エッジが効いたスペイン料理で、他人との距離も縮まりそう!?

この猥雑という言葉、なんと『アークヒルズ』本社への出店プレゼンに際し、佐藤氏が思いついたキーワードなんだとか。「前にこの場所にあったイタリア料理店と、全然違うイメージにしたいと考えて。ちょうど目の前に広場があるでしょう。この店がにぎやかになることで、広場も、建物全体もにぎやかになる、そんなイメージが浮かんだんです」。

元々ポルトガル料理店から始めた佐藤氏は、常日頃からポルトガル料理とスペイン料理の違いを聞かれることも多かったそうだ。色々調べるうち、スペイン料理のおもしろさに開眼。ちょうどタイミングが合って『アークヒルズ』への出店話も持ち上がり、『ブリーチョ』オープンに至ったというわけだ。

テラスには、テーブルサッカーや、スペインでおなじみのおつまみ「サルソル」社のナッツ販売機も。飲みながら楽しめる。

ちなみに、この店が持つ“猥雑”なイメージとスペイン料理は相性がいい。

「優しい味わいのポルトガル料理に比べて、スペイン料理はエッジが効いているんですよ」と佐藤氏。にんにくなどを効かせて輪郭を際立たせる料理の数々は、ワインやビールがどんどん進む。人は饒舌になり、おのずと距離も近くなる。

隣の席の会話が聞こえる距離感は、この店でいえば長所になる。スタッフのフレンドリーなサービスもまたよし。

人気店となるのは時間の問題…ならば今が行きどき!

ちなみに散々食べて飲んで、単価の目安は4000円台。佐藤氏が話す通り「安くてうまい」というのは誰もが納得するはず。実は、その安さもうまさも、多大なる企業努力から生まれている。

魚なら、未利用魚と呼ばれる規格外のものを安価に仕入れて使用。塩漬けの干し鱈・バカラオなどの食材は、店で手作りすることでコストダウン。バレンシア産の高級ハムといった現地から取り寄せるものは、店の親会社が輸入を担うことで、価格を抑えて提供できるのだという。次々人気店を世に送り出す、佐藤氏の手腕に唸らされる。

スペインでは幸運や勝利をもたらすとされるコウモリが目印。ちなみにこのマーク、佐藤氏自身がデザインを手掛けたそうだ。

とはいえ、我々は難しいことは抜きにして、ただ楽しむのが正解。

連日満席で予約が取れない『クリスチアノ』同様、人気が加速する予感は多分にある。電話口でフラれるあの悲しさを味わう前に、すぐにでも行っておくべし!

これからは昼からワインがおいしい季節!猥雑な雰囲気も一緒に楽しめる仲間となら、なお最高だ。

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