C5e8a539f9b6c1250367f14514fb29
広尾ヒマダム Vol.6

広尾ヒマダム:家柄or金?幼稚舎受験戦争のなれの果てとは……

前回までのあらすじ

広尾のヒマダム澄美は、夫が暇を出した家政婦、薫を自分の娘だと思い込んでいた一件は、大学の同級生、久美子の謀ったことだったと知る。久美子と直接対決し、その後久美子と夫が話し合い、今後一切関わらないこととなったが、澄美は、鬱屈した日々を過ごしていた。しかし、春の訪れとともに、旅行という新しい楽しみを見出そうとしている。

Vol.5 広尾ヒマダム:暇すぎて馬に目覚め、なぜかキャットファイト!

美咲さん

お元気? そちらはまだ朝は暗いのかしら? 東京の桜は先週散り始めました。あれほど期待されながら、すぐに散ってしまう桜の花には、若いころは美しさを感じたものだけれど、最近は儚さしか感じません。

特に、桜の便りが聞こえてからのあの寒さ。なんだか、本当にさみしい気がします......


この記事へのコメント

Pencil solidコメントする

コメントはまだありません。

広尾ヒマダム

鎌倉生まれ鎌倉育ち、自宅は広尾、夫は婿養子の社長。東京のブルジョアとして栄華を誇る広尾の暇なマダム、人呼んで『ヒマダム』。20代にバブルを経験し、自らの欲望に忠実に生きてきた女が50歳を過ぎたなら……。

この度東京カレンダーでは暇を持て余したヒマダムが暇すぎて、スイスに留学中の愛娘にせっせと毎日送りつけているメールの全文を入手した。

この連載の記事一覧