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文具の品格 Vol.5

文具の品格:知らないと恥ずかしい、試し書きで「永」を書く理由

前回までのあらすじ

“ホンモノ”の都会のオトコへの第一歩を踏み出すため、「ブルーアワー」という高級万年筆(17万6000円) を一括払いで購入したデキ男営業マン・森裕哉(もり ひろや)。

ある水曜日、裕哉を「仕事できなそう」と噂した美人先輩社員・千佳から誘われ、丸善・丸の内本店へ2人きりの「上司へのプレゼント選び」に行く。千佳の本心が読めず、戸惑うばかりの裕哉は――。

Vol.4/文具の品格:可愛いカフェ店員は必ず“アレ”を使っている!

初体験の書き心地、『パーカー インジェニュイティ』

「このペン、どう思う?」

千佳は、ガラスケースの中を指さしながら振り向き、こちらににっこりと笑いかける。遅れて、千佳の髪から甘い香りが漂う。


裕哉は、以前ビジネス系の雑誌で見たことのあるペンで安心した。
「『パーカー インジェニュイティ』、ですか……」

「って言う......


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文具の品格

新人でも中堅でもない、そんな中途半端なポジションの営業マンが巻き起こす文房具小説。男の“アレ”こそ、格上げアップに不可欠なのである。

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