ハンバーグ女王 Vol.2

文豪も愛した!レトロ正統派ハンバーグにハマる、ミーナ(26歳)

さっそく鉄板に乗せられて出てきたハンバーグは、色合いや配置も綺麗に整っていて、「日本の洋食屋」という言葉がしっくりくる出で立ち。

まずはお店の美学が現れるハンバーグの「形」に。家庭のハンバーグでも定番であるふっくらとした楕円形。大人が食べるのには絶妙な厚みで、ライスと一緒に食べて満足感を得られる大きさです。周りには蒸した人参とブロッコリー、そしてフライドポテトが並びます。

続いては「肉感」。まずナイフをさすと、わりとギッシリした感触がします。

他の洋食屋のハンバーグにあるような崩れるくらいのフワフワさや、鉄板焼きのお店が好むような赤身肉系のとろけるような柔らかさは敢えて出していません。中までよく火が通ってギュッとお肉が詰まっている印象。しっかりとした肉感を楽しめるハンバーグ。

最後は「ソース」。デミグラスソース好きにはたまらない濃い色が印象的です。そして想像通り、大人も子供も好きであろうコクのある味わいが特徴。家庭では再現できないけれど、洋食屋さんでは味わえる美味しいデミグラスソースです。ライスとの相性も◎。

このデミグラスソースは昔からあるものに継ぎ足しているため、時が経っても変わらない味を引き継いでいるそう。まさに由緒正しきソースです。

松本楼のハンバーグは、教養を身につけた好青年のよう


そうですね。とても落ち着きがあって芯の通った男性ですね。運動が得意というよりは歴史や文学が大好きで、昔から続く由緒正しきものを大切にしているイメージ。

歴史や文学に関しては、一つ質問するといろいろと語ってくれそう。テラスで目を輝かせながら爽やかに歴史トークしてくれるそんな姿に、もしかするとはまっちゃうかも。年齢以上に中身が大人で、教養をしっかりと身につけた好青年ですね。


このお店の客層は全体的に高めで、老夫婦や家族で食べに来ている人も多い印象です。そんな中、先日行った際には若い大学生くらいのカップルが窓際にいてなんだかほっこり。まさに天気のよい日に公園を一緒に散歩してハンバーグを食べているカップル。

「文明開化の時代は、松本楼で洋食を食べながらコーヒーを飲むのが最高にクールだったらしいよ。」そんな会話をしながら、東京の移りゆく文化について語っているのでしょうか?

そんな日比谷公園にある老舗洋食屋の伝統的なハンバーグに夢中になりつつ、東京には他にも美味しいハンバーグが眠っているかもしれない!と、翌週はまた違ったタイプのハンバーグを食べに行くのでした。


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