東京パークライフ Vol.2

東京パークライフ:有栖川宮記念公園で東京のラグジュアリーに触れる

「公園」を軸に東京の魅力を探る「東京パークライフ」。

初回は、東京で最も芸能人遭遇率が高いと言われる「駒沢公園周辺で週末を過ごすという選択」をお送りしたが、第2回は、東京カレンダー読者におなじみの港区、有栖川宮記念公園(以下、有栖川公園)を紹介する。

モネ好み?な日本庭園


麻布が坂の多い土地であることは、よく知られているが、その地形を生かした有栖川公園は、丘陵あり渓谷あり、大小2つの滝もあり、という起伏に富んだ日本庭園だ。耳を澄ませば、渓流が池に注ぎ込むせせらぎの音や野鳥のさえずりが聞こえる。

石造りの太鼓橋がかかった池には、アヒルや鴨が優雅に泳ぎ、まるで深山にいる錯覚を起こす。池の端の中島には石灯籠。季節ごとの花も見事だが、実は日本庭園だけあって、雪景色の美しさも特筆ものである。

有栖川公園は名前の通り、旧有栖川宮家のご用地であり、南部坂に面した広場には有栖川宮親王の騎馬像が据えられている。公園内にはフランスの庭園さながらに銅像が点在し、池を囲む日本庭園と美しいコントラストを見せている。

騎馬像広場で各国語のシャワーを浴びる


公園の最寄り駅は広尾と麻布十番。公園の緑を取り囲むように各国大使館が点在する。ドイツ、フランス、スイス、フィンランド、オーストリア、中国、韓国、パキスタン、イラン、アルゼンチン…、その数20数カ国。まさにインターナショナルなエリアだ。

天気のいい平日午後は、ベビーカーの母親と三輪車をこぐ幼い子供たち、サッカーに興じる少年たちの英語やフランス語、ドイツ語の中で、自分が東京にいることを忘れてしまう。休日はウォーキングやベンチでギター片手にくつろぐ外国人カップルの姿も。

公園に沿ってずらりと並ぶ「億ション」


大使館敷地内の館員住宅に加え、公園に沿った木下坂に偉容を誇る億ション群には、外資系企業駐在員も大勢居を構える。

彼らにとって公園は、学校や病院、美味しいパン屋と同様、暮らしに絶対必要な日常空間であり、いわば「庭」の代わりである。

公園入口には、朝から夕方までインターナショナルに賑わう『ナショナル麻布マーケット』がある。

地元密着型。でもインターナショナル。


古くから広尾のランドマークである『明治屋』に較べても、コンパクトな敷地に溢れるように商品が並び、輸入品の価格も断然安いとあって、人気は圧倒的だ。12月に入るとパーキングには、米オレゴン州から運ばれたモミの木や、色とりどりのリースが並ぶクリスマス市が立つ。公園内には、所謂「売店」はないので、スーパーの入口に停まるワゴンカーから珈琲をテイクアウトして園内に入るのもよいだろう。

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