海外店は日本だけ!フランス人間国宝が手作りする究極ショコラが表参道に登場

フランスの人間国宝が創る、歴代仏首相も愛した幻のショコラが11月下旬に、待望の日本での再スタートを切った。場所は、スイーツ流行発信地ともいえる表参道。日本最高級のショコラブティック『イルサンジェー』をご紹介しよう。

一族で守り続けた伝統の味

『イルサンジェー』は、フランスのジュラ地方にあるアルボワという街で、1900年に創業し今年で115年の歴史を持つ老舗ショコラトリー。

一族4代直系でショコラを創り続け、その技とレシピは一子相伝、門外不出のため、ショコラは全て当主が創り上げるのが特徴。その味わいには、時のフランス首相も感動のあまりに直筆の手紙をしたためた、という逸話も残るほどなのだ。

一子相伝のレシピでショコラを創り続ける4代目当主のエドワール。

4代目で現当主であるエドワールは、1997年に当時最年少でMOF(フランス国家最優秀技術職人章)を受章。MOFは日本でいう「人間国宝」に値する称号のため、受章のニュースはイルサンジェーの名をフランス全土のみならず、世界中に広めた。

エドワールは、115年前の創業当時と変わらず今でも手作りにこだわり続けている。よってイルサンジェーのショコラは全て、人間国宝であるエドワールのみが1人で丹念に創り上げている。そのため1日に創り上げることができる数も限定されてしまい、希少価値は増すばかりなのだ。

味と伝統は、自らの手で守り続ける

「レシピは書くが、作るのは工場の人と言うのでは、イルサンジェーブランドである意味が無い。同じレシピでも作り手が異なれば、味も全く変わってしまう。人間国宝である私でしか造れないショコラを、是非堪能してもらいたい。ただ、少量しか造れないので、百貨店やパリへの出店は断り続けている」とエドワールは語るほど、味と伝統を自らの手で守り続けることを貫いている。
そんな中、日本への進出を決めたのには、日本人の美意識の高さ、本当の価値を見極める力を認めているからだという。

歴代ショコラティエが魂を込めて創作した”スペシャリテ”。写真左より順番に、初代が創作した「トゥシェフ」、二代目創作の「ガレ」、三代目創作の「シシィ」、4代目創作の「カフェ・バール」

東京ブティックでは、初代が100年以上前に創作した名作「トゥシェフ」(840円)、二代目の自由な発想から生まれた「ガレ」(840円)、三代目の繊細さが表現された「シシィ」(840円)、そして当代・人間国宝の技術が光る「カフェ・バール」1,080円)といった”スペシャリテ”の他、30種類近いショコラが購入できる。

白ワインに合うショコラが初代から受け継ぐ商品コンセプト。

イルサンジェ―本店があるフランスのジェラ地方は、ワインとの関係が非常に濃厚な地域。夏と冬の寒暖差が激しい土地で育まれた葡萄は個性的で、それらを使用して造られるワインは辛口の白ワインがメインで独特の風味と香りを愉しめるものだ。

初代がジェラ地方のワインを口にし、その神秘的な味わいに魅了されたことで、イルサンジェ―の商品コンセプトは「白ワインによく合う芳醇なショコラ」と決定。そのコンセプトは4代にわたり守られ続けている。

ショコラ詰め合わせ(16,800円)など、ギフト用の商品も充実。

来店前には予約をとってから

ここまでご紹介した通り、イルサンジェーのショコラは希少そのもの。おまけにそのショコラを手に入れることができるのは、世界でもアルボワ本店と東京ブティックのみ。

ゲストにとってはショコラを買い求めるその体験そのものを愉しんでもらえるよう、東京ブティックは来店予約制をとっている。
事前にメールで訪問する日時を伝えておく必要がある。頑なまでの職人魂が感じられるスタイルではあるが、一度その扉をくぐれば満足いく体験が待ち受ける。空き状況は、同店のHPにて確認ができるのでまずはチェックしてみよう!

ショコラは、好きな数を箱に詰めることができる

■新店概要

店名:『イルサンジェー 東京ブティック』
住所:渋谷区神宮前4-26-5神宮前426ビル 1F 左手入口
営業時間:12:00~19:00(最終入店予約は18:30)
定休日:火・水
予約先アドレス:info@hirsinger.co.jp
予約状況確認:http://www.hirsinger.co.jp

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