知らなきゃ食えない、東京裏カレー Vol.1

老舗・人気店の超絶品カレー5選

毎年1/22は大人も子供もみんな大好きな"カレーの日"!自宅や専門店で食べるカレーももちろん美味しいけど、実はフレンチや西洋料理、酒場で食べるカレーも絶品なのをご存知だろうか?

そんな裏カレーとも言える老舗や人気店の隠れ名物を、本日から2日間連続で一挙大公開。

初回である今回は、コースの〆でしか食せないレアな逸品たちをご紹介。 終わりよければすべてよし、コースメニューは〆が肝心。で、あえてカレーをチョイスするのが通ってもの。粋な大人への第一歩。

※現在こちらの店舗は『おにく 花柳』に店名を変更しております。

コースは月替りで構成される

“肉スパート”がお届けする魅惑の逸品
『和牛銘菜 然』の"〆カレー"

水天宮前

腕を振るうのは若き肉スパートの片柳シェフ。ショーケースに並ぶ黒毛和牛を見ながら、七輪で焼き物が楽しめる。肉を焼いて喰らうという行為の空間にはあるレベル以上の高い緊張感から解放されたものだけが醸し出す、リラックスした親密さが溢れている。

“刺身の代わり”の銘柄牛赤身ランプ肉のレアカツや、中バラのフィレに近い希少部位であるカイノミなど“肉スパート”ならではの、こだわりぬいたコースを堪能したあとはその日オススメ肉を使った〆カレー。

ゴロッとした大きさを追求した肉をフォンドヴォーの旨みで煮込んだルーは、コースの〆にふさわしいリッチな味わい。肉責めされたあとの、また違った肉〆はすっきりした爽快感さえ漂う。

ダル・フォルノも買いにくるヨスコ・レンチェルのワイナリーでは、輿水氏とマダムの名を冠した特別ラベルを製造。レンチェルと輿水氏のコラボはマダムに運命といわしめたほど

仙台牛がゴロリと入った甘辛カレー
『燻』の"ビーフカレー"

赤坂

「燻」のオーナー、輿水氏が作る凄みのある自由な料理は、マダムが「この料理の相手ができるのはこのお酒しかない」という運命の包容力で掛け合わされて、最高の味が実現する。

ジャズのセッションのようにライブ感があり口の中を飽きさせないので、トーンダウンせずコースを堪能できる。

実は輿水氏、「燻」をはじめる前は牛屋というお店を営んでおり、そこで日夜カレーを研究していたそう。その何十ものレシピによる集大成が、この〆のビーフカレー。ワインを煮詰めて作ったソースにゴロリと仙台牛が鎮座し、甘さと辛さが同時進行で体幹を突き抜けていく不思議な感覚は、さすが“21世紀に残したい味”と称されたのも納得のご褒美カレーである。

30分かけて焼くステーキの究極は、ここに極まれり ※仕入れ状況によりメニューにオンされる

男前がっつり肉がドボン!
『西洋料理 島』の"〆カレー"

日本橋

男気溢れる大島シェフの織りなすコースは、やわな心意気では攻略できない。カウンターには紳士が誇り高く陣取り、屈託ない笑顔でいまかいまかと大島シェフの一皿を待ちわびている。

ステーキの火入れといえば「島」という高級店だが、〆にカレーがあることは意外に知られていない。あえての〆カレーをこっそり頼むと、そのビジュアルに驚く。

コンソメの二番だしで丁寧に煮込まれたオックステールの存在感とスパイシーなルウ、それに反比例して野菜の滋味がベースになっており、飽きさせない。1992年創業の老舗ならではのバイタリティとホスピタリティが詰まったカレーである。

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