2015.12.01
淳とはもう続かないかも知れない…
最近、ふとそんなことを思うようになりました。
今年の12月24日は、私と淳がつき合い始めてちょうど10年目のアニバーサリー。10年前の聖夜に付き合い始めた私たちは、東京と大阪の遠距離恋愛中です。
淳の転勤が決まったのは、2年前のクリスマスに近い頃でした。お互いめいっぱい働いてあっという間に30歳になった8年目の夜。仕事も落ち着いて、いよいよ結婚かな、というタイミングでの出来事。
銀座の、とあるバーで「大阪に転勤になるんだ」と言われて、“ついにきた!”と思いました。でも…
「電話もメールもあるし、大丈夫だよね。とりあえず仕事が落ち着くまで、頑張ってみるよ」
と屈託のない笑顔で言っていて……。「この人には結婚という考えはないの?」と思いました。
あの瞬間の芯の入ってないホッチキスを使ったときのような脱力感は今も忘れません。
思えば、遠距離をきっかけに結婚した友達たちは、相手はみんな海外勤務でした。でも、東京と大阪の2時間30分は、別れる理由にも結婚する理由にもならなかったんですね。
そんなわけで、私たちは8年目のチャンスを逃し、遠距離恋愛が始まりました。
もうすぐクリスマス。会いたい想いが募る中で届いた一通のメール
離れていても、どんなに疲れてても、連絡をくれる淳。私が大阪に行くときは最寄り駅じゃなくて新大阪駅まで迎えにきてくれるし、料理をしたりお皿を洗うごとに笑って「ありがとう」と言ってくれる優しい淳。毎晩、メイクを落としパジャマで彼と電話するとき、本当にほっとします。
でも、時折、胸を締めつける強い想いにかられます。
-会いたい。いま会いたい。
そんな叶わぬ想いが、街がイルミネーションで飾られるクリスマス時期になると特に強くなります。
ところが、12月になってすぐ、淳からメールが入ったんです。
「ごめん!24日、どうしても抜けられない仕事が入ってしまった。東京に戻れない……」
優しくて私思いの彼。それなのに会えないというのは、相当な事情なんだと思います。受け入れよう。そう思いました。でも、そんな風に心の葛藤をどうにか抑えようとしていたとき、ふと心が折れてしまいました。
彼とはもう無理なのかな…。
10年間積もりに積もった、私の不安の種が一気に発芽したように。
会えないなら、別れよう、と思いました。そんな態度を察してか、彼からその後何度もメールが届きました。でも、私は抜け殻のような気持ちになってしまって……。
それから一週間、彼からの連絡はずっと無視していました。彼の仕事を尊重したい気持ちと、会いたいという女心。相反する気持ちが私の心を揺さぶり続けていました。
突然届いた招待状。それが奇跡の始まりだった
そんな悶々とした日々を過ごす中、彼からまたメールが。でも、それはただのメールではなく、とあるレストランへの招待状でした。彼は東京に来れないのにどうして?と不思議に思ったけれど、そこに行ったらもしかしたら何かが起こるかもしれない、と思いました。
それは、10年前にまだつき合っていないときに彼から誘いがあったとき、「この人とのデートは何か特別なものになる」というあのときの直感と似た感情。また彼の優しい笑顔を見たいという気持ちで胸がいっぱいになりました。
そして、当日。
意を決して、そのレストランに向かうと……
こんな奇跡が待っていました
——クリスマスディナーの一年後、2人の姿は大阪にあった
私は今、彼と大阪で暮しています。ようやく関西弁にも慣れてきたころ。そうそう、結婚したんです。去年のクリスマスの奇跡を経て、急展開でゴールデンウィークに結婚式を挙げて。相変わらず、淳は仕事人間だけど、やっぱりこの人にしてよかったなと実感する日々です。
2人に奇跡をもたらした『SYNC DINNER』とは
クリスマスに起きた奇跡のディナー、それは遠く離れた2人が、ひとつの空間の中で同じ時間を楽しむことができる『SYNC DINNER』で体験することができます。
今年は12月22日から25日まで、東京『ボタニカ』・大阪『ラ・フェットひらまつ』にて、限定ディナーコースとともに楽しめます。
詳細内容のご確認&ご予約はこちらから
http://connect.kddi.com/sync/dinner2015/
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