ぜんぶ大使館のお墨付き!東京で味わえる11カ国の本場メシを完全セレクト

もっとも筋肉が締まる前足のスネ肉を使用した煮込み料理マヒーチェ。香草とともに炊き上げたライスの上に盛り、魚の目玉代わりにピーマンを飾り付けている

吟遊詩人が演出する、千夜一夜の宴『Persian Darvish』

イラン大使館オススメ

紀元前より古代ペルシャとして繁栄してきたこの国は、食文化も奥が深い。たとえば羊料理である「マヒーチェ」は、魚の輸送が困難な内陸部に住む王様のために開発されたという逸話を持つ。

魚に見立てて盛り付けられた羊の希少部位は、24時間かけて煮込んだだけあり、驚くほどしっとりと柔らか。特殊な血抜き処理をした肉を使用しているため、クセもまるでない。そんな宮廷料理から家庭料理までの幅広いメニューをいただけるこちらの店は、ペルシャ絨毯が敷き詰められた予約制の贅沢な空間。

さらに店主が、普段は壁に飾られている多彩な楽器を用いて、ペルシャの古典音楽も奏でてくれる。いつの間にかアラビアンナイトの世界に引き込まれた気分に。

ヨーグルト仕立てのナス料理、キャシュケバーデムジャン。爽やかなミントも香る

演奏を行うのは音楽家としても活躍する店主のハミドレーザー氏。ワールドカップの試合で国歌独唱を行うほどの歌唱力を持つ

ペルシャ絨毯が敷き詰められた店内の様子。

リブやもも肉などの部位を豪快に煮込む。モンゴルでは来客時に欠かせないおもてなし料理

食した者の英気を養う懐かしく力強い母の味『ウランバートル』

モンゴル大使館オススメ

モンゴル出身の元力士・白馬関と、その母親が切り盛りする店。祖国の味を求め、若いモンゴル人力士たちが多く集う。供されるのは見た目も味も豪快な遊牧民の家庭料理。

中でも、羊肉を骨からナイフでこそぎながらいただく「チャンスン・マフ」は人気が高く、あちこちのテーブルでモウモウと蒸気をあげる。その下味は、モンゴルから取り寄せた岩塩のみで、野生味溢れる味わい。

爽やかな切れ味のウォッカと合わせれば、目前に広大な大地と青空が広がるよう。

ツイヴァン。小麦を練った平打ち麺を、羊肉や野菜と合わせて焼いた、特に男性に人気の高い定番麺料理

店内にはモンゴル建国の英雄、チンギス・ハーンの肖像画が

店内の様子。

インド風のスパイスが効いたサテ。鶏肉に甘いピーナッツソースを絡めていただく

多民族の料理を求め国賓たちも足を運ぶ『ラサ』

マレーシア大使館オススメ

マレー系、中国系、インド系など多民族が暮らすために、様々な料理文化が混在するマレーシア。その全ての味わいを、本国の五ツ星ホテルで腕を振るった、シェフたちが提供する。

また中華風に炒めた有頭エビに、マレー系料理の定番ソース「サンバル」を加えるといった、フュージョン料理も展開。
馴染みの味付けに加え、新しい味覚を楽しめるとあって、元首相やオリンピック選手など、本国の要人も足繁く通う。

店内の様子。

※こちらの店舗は、現在閉店しております。

ビーフ野菜 タジン。8種の野菜の旨みとビーフのコクが味わいに深みを与える

水を一切使わない栄養満点の民族料理『タジンや』

モロッコ大使館オススメ

店にはモロッコの先住民、ベルベル人の伝統的な料理が並ぶ。名物は44種もの香辛料と、牛肉やにんじん、おくらなどを蒸し煮にしたタジン鍋。水を一切使わず野菜の水分のみで仕上げるヘルシー料理だ。
過酷な砂漠に生きる彼らならではの本場メシである。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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