今さら聞けないアペリティフ(食前酒)の流儀を伝授&実践編4店

前ページでアペリティフの流儀をご紹介した舞台は『レストランチェリー ウィズスカイバー』。品川駅に隣接したホテルの30階にあり、夜景を見ながらアペができる貴重な場所である

■アペリティフ実践編

アペリティフ使いに最適な銀座の名バー4店はこちら!

ディスペンサーにないシャンパンなどは、カウンターからオーダー可能だ

ワイン好きを悩殺する贅沢すぎるラインアップ『GOSS』

食前酒に、ワインを選んでもいい。24 種類もの銘柄が日替わりで並ぶバー『GOSS』は、ワイン好きにとって、ひとつの理想形である。

ここでは、ボトルに窒素を充填するワインディスペンサーを導入しているため、酸化が進みにくく、貴重なワインもグラスで楽しむことができる。

また、普段はなかなか手を出すことができない、オーパスワンやバローロのビンテージにまでお目にかかれるのも大きな魅力。

ワインに合わせる料理にも力を入れており、アペに最適なのはもちろん、食事の場所としても最上級のクオリティーを発揮する。タスマニア産の生ガキを、数種類から選べるシャンパンと合わせて味わおう。

女性に椅子をすすめ、男性はスタンディングスタイルでセクシーにいただきたい。

タスマニア産の生カキは1ピースオーダーできる

映画007シリーズで、ジェームズ・ボンドが愛飲するボランジェロ。生カキと相性が良い

常連のアドバイスで光量を抑さえた居心地の良い店内

伝統の暖簾を受け継ぐ大人の社交場『数寄屋橋サンボア』

サンボアといえば言わずもがな、日本のオーセンティックバーの代名詞。

大正7年から続く暖簾を掲げるには、10年以上の修業とサンボア全店のオーナーからの推薦が必要だという。この厳しい掟をクリアし2010年に開店したのが、この『数寄屋橋サンボア』だ。

オーナーの津田敦史氏はバーでの粋な振る舞い方についてをこう語る。

「もともと、サンボアは待ち合わせに使われることが多かった店なので、エスコートや気配りができる方が格好良く見えますね。ホストとしてお連れ様を楽しませられるのが粋な大人だと思います」。

銀座では珍しく路面店のバーなので、待ち合わせには入り口横の窓際が最適。落ち合えた後は、他のゲストに場所を譲り、奥へ移動する気遣いも忘れたくない。

左/食前酒の定番ネグローニ。ほろ苦い甘さが食欲をかき立てる。右/名物氷なしのハイボール。まずはこの一杯から

バックバーにはウィスキーが充実

※こちらの店舗は、現在移転しております。掲載情報は移転前の情報です。
 詳しくは下記レストランページをご確認ください。

古書とボトルが同居する店内。間口氏の人柄と相まって昭和の雰囲気を醸し出す。

ハイボールを片手に話が弾む昭和的空間『銀座ROCK FISH』

銀座にありながら、全国のハイボールフリークを虜にする『ロックフィッシュ』は「通らずしてハイボールは語れない」とまで噂される有名店。

入手困難な復刻版の角瓶を使ったこだわりの一杯を求め、多くのファンが通い詰める。

ハイボールの他にも、希少な缶詰をアレンジしたおつまみなど、語りどころが多い店だけに、ついついうんちくを披露したくなるところ。

しかし、オーナーの間口一就氏は「ここではそれをやらないのが格好良い。うんちくを語ると、浅い人物に見えてしまいます」とバーでの流儀を教えてくれた。

ハイボールで食前の乾杯をした後は、お互いのことをゆっくりと語らうのがシックな過ごし方。昭和の雰囲気の香るこの店が、その時間を洒脱に演出してくれる。

竹中缶詰のオイルサーディン。後のせの山椒の実がアクセント

ウィスキー、ソーダ、グラスをキンキンに冷やして作る名物のハイボール

バンコは吹き抜けで、開放感のある作り。

開放的な店内で本場のアペをお得に堪能『Italian Bar LA VIOLA』

古くから銀座の街で、レストランとして不動の地位を築いてきた三笠会館。

1階に位置する『ラ ヴィオラ』は、その格式高いイメージとは裏腹に、アペ初心者でも利用しやすい、開かれた雰囲気がある。店内はスタンディングスペースのバンコと、テーブル席のサロンに分かれており、アペでの利用ならばもちろん前者を選びたい。

また見逃せないのが、午後4時から午後7時の間の「ハッピーアペリティーヴォ」。1000円で1ドリンクにプラスして、カウンターに並ぶ8種類程の軽食を自由にいただける。

アペ文化が根付くイタリアでは度々見かけるシステムだが、銀座のど真ん中で出合うと意外性があり心が弾む。そんなサービスからも本場の文化に触れられるのが、この店の真骨頂である。

ナッツやオリーブ、サラミなどの軽食が並ぶハッピーアぺリティーヴォは1ドリンク込み(バンコのみ)

これを目当てにくるゲストもいるランブルスコ

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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