グルメ大好き、覆面OL美咲が行く Vol.3

覆面グルメOL美咲が採点!西麻布で噂の隠れ家ビストロ、実力やいかに?

大人の事情があり、名前は出せませんが某PRに勤務するピッチピチの23歳独身、美咲。食関係の仕事をする母に育てられ、幼少期より名だたる名店を訪問。趣味は料理人の見えるカウンターに陣取り、その手つきを眺めること。料理を食べれば、その味の仕組みを解析すべく、無言で一点を見つめる。そして、衝動的にメモを取り出す。

得てして、周囲からは「食べてるときの目がコワイ」「挙動が気持ち悪い」「食事に真剣すぎる」と恐れられるほどの“食変態”に成長。そんな、食を愛しすぎる彼女によるレストラン訪問記。 しかも、(個人的な)採点付き! レストランへの狂おしいほどの愛を込めて、食の迷宮へいざ行かん。

※点数は主観によるものです
※写真はイメージです

西麻布『Le Bouton』

ビストロって好きだ。その響きを聞いただけで、わくわくした気分になる。聞き慣れないフランス語のメニューについて質問するのも楽しい。ビストロでお客さんが食事を楽しみながら、時間を過ごしているのを見るのも好き。

まるでフランス映画の1シーンを切り取ったみたい。そこに思わずため息がでるような、美味しい匂いが漂って、お腹も心も満たされてしまうのだから、ビストロってこの上ない贅沢エンターテイメントだと思う。

私のビストロ欲がピークに達していたこのタイミングで、なんと前から気になっていた『Le Bouten』に行かせてもらう機会ができた。外からは中の様子が見えず、隠れ家感が緊張を煽る。お店に入ると、お姉さんが優しく出迎えてくれた。内装は洗練されつつも、どこか可愛らしい空気が流れている。

アミューズの「フォアグラのマカロン」

カウンターとテーブルに1組ずつお客さんがいて、こじんまりだけど明るい雰囲気。静かな活気に満ちている。メニューを見せてもらう。黒板に書いてある、手書きのメニューに胸が高まる。どのメニューも、その文字の連なりだけで私たちを誘惑してくる。理性を保つので精いっぱい、胸もいっぱいだ。そして、お腹はペコペコである。

アミューズはお店の名物、フォアグラのマカロンをいただいた。それぞれ、 メープルとラズベリーのマカロンにフォアグラがサンドしてある、見た目にも可愛らしく贅沢で遊びゴコロある一品。

それぞれメープルの香ばしさと甘さ、ラズベリーの甘酸っぱさが、フォアグラの塩味と絶妙に交わる。歯型が残る程、ねっとりした舌触りのフォアグラに、ダコワーズ独特の食感。口の中でいなくなってしまうのがもったいない。この一口で、魔法にかけられてしまった。今はLe Boutenと私とここにいる人たちと、それだけしかない。スローモーションで時間が動いているみたいだ。ってくらいに感動しちゃったのだ。

食感の違いが楽しい「タラバガニとミルティコロールのサラダ」

次にタラバガニとミルティコロールのサラダをいただいた。ちゃっかりミルティコロールというワードについて質問する。ミルは千、はコロールは色という意味だそうで、なるほど色々な色の野菜のサラダという訳だ。千切りにされた色とりどりの野菜が目にもきれい。その中でジャガイモだけ揚げてある!サクッとした食感が散りばめられて、シンプルだけど楽しい。

その大きさに目を疑う「シシャモのフリット」

ここから温かい前菜で、シシャモのフリットをいただいた。この季節にしかとれない北海道産の特大シシャモを特製のタルタルソースで頂く!お行儀よくナイフとフォークを使っている場合じゃない。気が付けば手でかぶりついていた。

サクッとしたと思いきや、ふわっとトロけるシシャモの身。うん、うん、食材の美味しさがよくわかる。命を、季節をいただいている。両手をあわせて、ご馳走様と言いたくなった。

ボリュームもたっぷりの「穴子パイ」

そして、今日このお店に来た瞬間からすごく楽しみにしていた、穴子パイがやってきた。ごぼうと穴子の煮込みをパイで包んだものがエシャロットの赤いワインソースの上に座っている。

サクッとしたパイに、とろっとほぐれて口の中で消えてしまうほど柔らかい穴子、そこにゴボウの旨みやら食感が加わって、食べ出すと止まらない。穴子の煮汁が隠し味になっているワインソースは、さっぱり酸味があるんだけど、出汁の旨みもしっかり効いていて、なんか、ずるい美味しさ笑。le boutenらしさが詰まった、驚きと喜びに満ちた一皿。

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