吉田類の酔いどれ時事放談 Vol.1

『酒場放浪記』で御馴染みの酒場詩人・吉田 類の酔いどれ時事放談!

どうする?どうなる!? 新国立競技場問題

―― 2020年のオリンピックまであと5年! ですが、一体どうするんですかねえ、新国立競技場。

類「なんだかとっても揉めているよねえ。そもそも、どうしてあんな騒ぎになっているんだっけ?」

―― 報道を見ていると、どうにもずさんなことが重なってこうなっちゃった感じですよね。公募で斬新なデザインの作品を選んだものの、いざ総工費を試算してみたら想定した額の倍以上だった、とか。

類「それは本当にずさんとしかいいようがないねえ」

―― ちなみに、選ばれた建築家ザハ・ハディド氏は、斬新すぎるフォルムの建築案を発表するあまり、かつては“アンビルド(建築できない)の女王”という不名誉なあだ名があったという話も(苦笑)。

類「せっかくあれだけプレゼンテーションをがんばって開催地に決まったのにね。大きなイベントをコントロールする人材が不足している気がするよ」

―― 予算を提示した上で公募して選んだはずが、金額が倍かかります、ってあんまりな話ですよー。選考の際経緯が不透明という記事もありましたし、不信感が募る一方です。

類「談合体質なのかねえ。そこはオリンピックなんだからスポーツマンシップにのっとってクリーンにやってもらわないとね」

―― 工事費が膨れ上がったり工期が遅れる大きな原因と指摘されているのが開閉式の屋根で、どうやら完全に工事が完了するのはオリンピック後。また、スタンド席の一部も仮設になるみたい……。

類「たくさんの観客を収容する器である競技場で、屋根が仮設なんてことは、安全性の面で心配! デザインも大切だけど、安全第一じゃないと(呆れ顔で)」

―― 東京都にも費用を折半するように求めていましたけど、舛添要一都知事は「憲法違反だ」としてつっぱねてますよね。

類「いやはや、これは恐れいったなあ。そんなお粗末な話がありますか!」︱

―― オリンピックのメインスタジアムなのに〜!

類「今からでも公明正大に、そしてネバー・ギブ・アップの精神で乗り越えて! というか、乗り切れ! そしてよい結果を出して、しっかりと世界最大のイベントを取り仕切ってもらわなきゃ!」

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