今週は木曜日も休みだから早速飲んじゃおう!気軽にサクっとな立ち呑み居酒屋18選

気軽に酔えるのが立ち呑み居酒屋の醍醐味だが、一見、ハードルの高い店が数多くあるのも事実。しかし、その壁を越えた先には必ず至福の時間が待っている。

今週は木曜日も休み。こんな週くらい、仲間とすこしリラックスして楽しくお酒を飲みましょう!

通り行く人々を横目に絶品もつ焼きにかぶりつく『秋田屋』浜松町

軒先から漂ってくるもつ焼きの香ばしい匂い。軒下の立ち呑み席に溢れかえる背広姿のサラリーマンの人垣を見て、黙って素通りできる呑んべえなど、いるはずもない。ここ『秋田屋』が、浜松町のランドマークと呼ばれる所以である。

多くの人が集う理由には、もちろん料理の旨さがある。店を代表するメニューは、毎朝芝浦から仕入れるもつを使った焼き物だ。備長炭で焼きあげるもつ焼きは全9種。外はプリッと、中はしっとりとしたレバーや、クニュッとした食感が楽しいシロなど、どれを頼んでも素材のよさが明白だ。なかでも、ひとり1本、1日限定200本のたたきは必ず味わいたい。

大衆酒場の枠を超越した井の頭公園の名店『いせや総本店』吉祥寺

吉祥寺のシンボルでもあった木造建築から、14階建てのビルに生まれ変わってたのが2008年。昭和の面影を色濃く残したかつての雰囲気は跡形もないが、店は相変わらずの繁盛振りである。

休日ともなれば、カップルや家族連れの姿も見られる。大衆酒場でありながら、そんな懐の深さがこの店の最大の魅力なのだ。ちなみに焼き台を目の前にした立ち呑みスペースは、昔の建物の雰囲気を忠実に再現。常連を惹きつけて離さない理由となっている。

人情味溢れる店主を今宵も常連の輪が囲む『王将』新橋

烏森神社の参道というちょっと変わった立地。それでなくても、一見にはハードルが高い店だ。昭和34年の創業から変わらない屋台風の佇まい、8人も立てばいっぱいになるカウンターで肩を並べるのは、背広姿の常連ばかりである。

もちろん、一見お断りではない。が、この空間を楽しむには混雑時の斜め立ちなど、最低限のマナーは欠かせない。メニューは酒、ビール、もつ焼きのみ。ただ、それでも通いたいと思わせる人情と笑顔がこの店には溢れている。

幕末からの老舗酒屋が営む角打ち酒場の代表格『鈴傳』四ツ谷

角打ちという言葉をご存じだろうか。九州地方の方言で、要は酒店のカウンターで楽しむ立ち呑みのことだ。都内にも角打ち酒場は多くあるが、なかでも嘉永3年創業という長い歴史を誇る酒店がこちら。立ち呑みを始めてから半世紀以上が経つという老舗である。

その魅力は何といっても酒店ならではのリーズナブルな価格と、豊富に揃う日本酒。季節によって用意される地酒は十数種類にもなる。肴も多数揃い、もつ煮やニシン煮つけなどの料理が素朴で旨い。

※こちらの店舗は現在移転しております。掲載情報は移転前の情報です。
 詳しくは下記レストラン情報をご確認ください。

魚屋直営ゆえに鮮度抜群 呑んべえも黙る絶品魚料理『酒喰洲』日本橋

店頭の看板には「櫻井水産直営」の文字。その横には「冷凍物、輸入物、養殖魚は不使用」との謳い文句が踊る。とくれば、魚の旨さは約束されたようなものだ。暖簾を潜れば、まるで漁師小屋のような空間が出迎えてくれる。

メニューは50種ほどあり、無論、魚料理がメインだ。その日の仕入れを見てから内容を考えるため、ほとんどが日替わり。刺身はもちろん、焼き、揚げ、煮つけと幅広い調理法で魚を味わえる。立ち呑みにして、平均2時間以上という長めの滞在時間も納得の旨さだ。

酒場の激戦区で巻き起こるたきおか旋風『立ち呑み たきおか』上野

創業は2006年、酒場がひしめく群雄割拠の上野にあって、今やなくてはならない存在に。その人気の秘密は他でもない、類を見ない価格設定にある。酒はビール大瓶をはじめ、レモンサワーやハイボール、正一合の酒など、ワンコインでお釣りがくる。

つまみも負けてはいない。肉ジャガやコブクロ刺し、まぐろ刺しもは数百円とべらぼうに安いのだ。もちろん、そんな店を呑んべえが放っておくはずもなく、店は夜毎満員状態に。入れなければ近くにある2号店、3号店へどうぞ。

呑んべえの聖地で千ベロの醍醐味を味わう『立ち飲み いこい』赤羽

巷で“千ベロ酒場”の話題となれば、必ずこの店の名が挙がる。千円でベロベロになれるかはともかく、千円でここまで気持ちよく酔える酒場は、東京中を探してもなかなか見つからない。

名物の焼酎ハイボールやサワー類、肴も大半が数百円という破格値で楽しめる。酒とその日のおすすめを除いた、一番高い肴でもワンコイン以下なのだから、何を頼んだって懐が痛むこともない。焼酎ハイボール3杯に、煮込み、まぐろ刺し、野菜天ぷらでも千円程度。これで、酔っ払いの一丁上がりである。

何本食べてももたれない串カツひと筋『天七 本店』千住

創業は昭和50年頃。初代が大阪で修業を積み、本場の味を持ち込んだ。東京における串カツ専門店の草分け的な店である。

串カツは、肉や魚、野菜など全25種類が揃う。もちろん、どれも旨いが、おすすめは若どりだ。歯を立てれば、カリッとした衣が香ばしく、中からはジューシーな鶏肉の旨みがジワリ。衣はきめが細かく薄いため、いくら食べてももたれないのがいい。ちなみに、ソースは関西にならい2度漬け禁止だ。覚えておこう。

店主の心意気に感涙 食通も唸る絶品料理『徳多和良』千住

店主は日本料理ひと筋で半世紀近く腕を振るってきた料理人。看板にある「割烹くずし」とは、伝統を大切にしつつも気軽に日本料理を楽しんでもらいたいとの想いを込めて、自ら考案した造語だ。

だから、ここで味わえる日替わりの料理は立ち呑みのレベルを遙かに超えている。刺身にしろ、煮物にしろ、酢の物にしろ、料理のひとつひとつに、ちゃんと職人の仕事が施されているのだ。しかも、ほとんどが数百円でいただけるからありがたい。肴の相棒には、名物の徳ハイをおすすめしたい。

この記事へのコメント

Pencilコメントする

コメントはまだありません。

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo